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みやわき健康薬局  宮脇 崇

病院では異常なし…なのに下痢が続く原因とリスクについて

更新日:2023年2月16日

こんばんは^^朝から真冬のような寒さとなっている鹿嶋市です。風の強さも相まって「寒い!」の一言。



さて、今日は「病院では異常なし…なのに下痢が続く原因とリスクについて」という話題でブログを書いていこうと思います。


皆さんお腹の調子はいかがですか?

もし、下痢が続くので病院に行くものの、「特に原因なし」と言われて治療方針が決定しないのであれば、ぜひ漢方療法をお試しください。体に合えばピタリと止まることがありますよ。



下痢が続くことのリスク

 ✅下痢が続く時は以下のリスクがあるので注意

  • 脱水

  • 栄養障害

  • 肛門の周りの痛みや炎症

  • 腸内環境の悪化

  • 心理的な悪影響


などがあります。大腸は「水分を吸収する」場所なので、下痢があると水分を吸収することができない→体全体の水分量が減少するということとなり、結果、脱水に陥ることがあります。特に小児や高齢者は注意が必要です。


更に、本来吸収されるべき栄養素を便として排泄されてしまうので、長期に及ぶ場合には栄養障害の懸念もあります。漢方でいう血虚や気虚、陰虚、気陰両虚、腎虚に発展することもあるので注意が必要です。


三番目の肛門廻りの痛みや炎症は物理的な刺激によって発生します。裂肛や肛門炎などが引き起こされ、ひどい場合は細菌が侵入して発熱することもあります。化膿すると手術が必要になることも。


更に下痢が続くことで腸内環境の悪化も出やすくなります(腸内環境が悪化しているから下痢することもあります)。長期に渡り下痢をしているということは、腸内の有用菌を洗い流してしまっているということなので、腸にとってはあまりいいことではありません。


最後に心理的影響です。長期に渡り下痢が続くというのは気持ちのいいことではありませんよね。誰しも「何かの病気かな…」と考えてそれがストレスとなります。そのストレスが更に下痢を悪化させてしまうこともあります。




西洋医学からみた長期的な下痢の原因

  1. クローン病

  2. 過敏性腸症候群

  3. 潰瘍性大腸炎

  4. 消化不良

  5. 食当たり

  6. ストレス

  7. 大腸がん

  8. 大腸ポリープ

  9. 感染性腸炎

①クローン病:クローン病は10~20歳代で発症するケースが多く、主に小腸や大腸に炎症が現れる疾患です。主な症状には、腹痛、下痢や血便、発熱、肛門付近の痛みや腫れ、体重減少などがあります。


②過敏性腸症候群:炎症・潰瘍・内分泌異常などが認められないにも関わらず、慢性的に腹部の膨張感や腹痛を訴えたり、下痢や便秘などの便通の異常を感じる症候群。緊張・不安などの精神的ストレスや、過労・睡眠不足・不規則な食生活が原因だとされています。


③潰瘍性大腸炎:大腸の粘膜に炎症が起こることにより下痢や腹痛、血便(便に血が混ざる)などの症状が現れる病気のことをいいます。特徴的な症状としては、血便を伴うまたは伴わない下痢とよく起こる腹痛です。


④消化不良:胃腸のはたらきが低下することで胸やけ、膨満感、吐き気、食欲不振といったさまざまな症状が現れる症状です。


⑤食当たり:通常、食当たりは便と一緒に病原菌が排出されれば治りますが、腸内に住み着いて慢性下痢を引き起こす場合もあるので注意が必要です。腸の動きが激しくなるという特徴があります。



⑥ストレス:ストレスによって自律神経が影響を受け、コントロール機能が乱れると、消化管の働きにも異常をきたして下痢となります。下痢以外にも多彩な症状を伴うという特徴があります。下痢と便秘を交互に繰り返すこともあります。


⑦大腸がん:腸管の内腔(腸の内側の空間)が狭くなると、便が通過しにくくなり、便秘や間欠的な下痢などの便通異常がみられることがあります。血便などが出ることも。


⑧大腸ポリープ:できた場所や大きさなどによって、下痢症状を起こすことがあります。放置するとがん化することがあります。


⑨感染性腸炎:ウイルスや細菌などが胃腸内に感染する事で起こる疾患です。血便をきたす感染性腸炎はほとんどが細菌性腸炎であり、内視鏡検査が行われた場合は非感染性腸炎との鑑別が問題になります。




これら原因が特定されず、または特定されたけど治らない…という時は漢方療法が〇

漢方には弁証論治という診断法があります。要するにその不快症状や病気の原因は何なのか?ということを、専門の考え方によって見抜いていくという方法です。心身のバランスのどこが崩れて疾患が引き起こされているのか、を判断します。


例えば、長期的なストレスによって心身が疲弊し、食欲不振や慢性的なうつ症状がある、更に食欲も減少していて、動くとすぐに疲れてしまう、たまに動悸なども出る…といった場合には心身が疲弊してしまっていて、結果、胃腸にもエネルギーが回らず、消化吸収することができない→慢性的な下痢となってしまっているという場合には、下痢を止めるために胃腸における水分吸収を促す生薬と共に人参などの心身を元気にするものを用いて治していく必要があります。


要するに、この場合は胃腸の働きだけを見ていくのではなく、体全体がパワーダウンしていることが下痢の原因になっているので、全体的なケアが必要ということです。なので下痢止め的なものだけでは治りません。


漢方では以上のような考えて慢性下痢を改善していくようにします。


✅店頭でよく見かける慢性下痢の原因と対策

  • 一時的なストレスによる下痢→逍遥散+平胃散

  • 冷たいものの摂取など胃腸の冷え→人参湯

  • 胃腸が先天的に弱い+何かのきっかけで下痢する、下痢が長引く→参苓白朮散

  • ストレスや飲酒による下痢+口臭→半夏瀉心湯


リスクの欄にも書きましが下痢が続くと脱水や栄養障害となり、漢方でいう血虚(栄養不足)や気虚(心身全体及び臓腑の機能低下)、陰虚(体全体の水分量減少)、気陰両虚(体全体の水分量減少+心身の活性低下)、人によっては腎虚(ホルモン系や細胞増殖機能の低下)などが引き起こされ、精神疾患や胃腸の機能低下、皮膚病、不整脈、各種関節痛、めまい、不妊症、精力低下など様々な疾患や不快症状の原因となります。なので、なるべく早いうちに治しておくようにしましょう。お悩みの方はぜひみやわきまでご相談くださいませ。




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