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みやわき健康薬局  宮脇 崇

20代の頃の私が3年でパニック障害を克服した方法

こんばんは^^今日も寒かったですね。先ほどワンコの散歩に行ってきたのですが、途中でUターンして帰りたくなったほど寒かったです。暖かい日が待ち遠しいですね。



さて、本日は常連様からの熱烈なラブコールをお受けしたので、私がパニック障害を克服した方法についてご説明していきたいと思います。



皆さんパニック障害という病気をご存じですか?

簡単に説明すると「特に身体の病気がないのに、突然、動悸、呼吸困難、めまいなどの発作(パニック発作)を繰り返し、そのため発作への不安が増して、外出などが制限される病気」です。


私がこの病気を発症したのは27歳の時。今から23年前になりますね。

原因は「ストレス」と「飲酒過多」です。毎日が緊張の連続でした。そして「嫌だな…」と思うようなことにこころを支配され、その嫌だなと思うことを酒でかき消すという日々を送っていました。ストレスを感じると激しい心臓の鼓動と発汗を覚え、「いつか心が壊れてしまうかも…」という何ともいえない不穏な精神状態で生活していたのを思い出します。



その状態が2~3年続いたのちにいきなり発症しました。

急に何も原因がないのに息苦しくなる、心臓が飛び出しそうなくらいに早く強く打つ、不安になる、恐怖感が襲ってくるという状態になり、普通にしていることができなくなります。発作が出ていない時も「またあの発作が襲ってくるのではないか」という「予期不安」を常に感じながらの生活でした。そして、発作は定期的に襲ってきました。




病院に行って治療する


今まで味わったのことのない不快症状のオンパレードに「自分の体はどうなってしまったんだろう…」という不安に押しつぶされそうになった私は病院を何件もはしごしました。しかし、結果はいつも異常なし。


「そんなはずはない…」と思い自力で症状にあった病名を探した結果に行きついたのが「パニック障害」でした。早速、専門の病院にいったところ、先生から「あなたはパニック障害です」という診断を受け、やっと自分の病名が分かったという安堵感が得られました。


しかし、病名は分かっても病気は治りません。セロトニンの分泌を促す薬を飲むことで安心感は得られますが、不安感やパニック発作は消えることはなく、普通に仕事を行うこともできませんでした。病院の薬にて治療した期間は約1年ほどになります。




次に頼ったのが漢方医学


私が漢方の道を選ぶきっかけになったのがこの時の漢方薬の効果によります。

当時は全く信じていなかった医学でしたが、西洋医学で治らないのであれば東洋医学しかないという消去法によって選択し、望みを託すこととなりました。


その時に漢方薬を選んでいただいたのがつくば市にある「寺田薬局健康館」の寺田先生です。母親の漢方仲間であり、漢方のエキスパートということを聞いたので「この先生しかいない」と思いお世話になりました。


すると、服用を始めて10か月くらいでかなり楽になったのです。パニック発作はほぼ出なくなり、体重も増加しました。しかし、染みついている「具合が悪くなったらどうしよう…」という理由がない不安感はありました。




最後の一押しは思考の癖を取り除くこと

漢方を飲み始めて1年ほどでかなり改善したものの、外出する際の漠然とした不安感がなかなか消えてくれません。それを消してくれたのが「仕事と私の妻」です。前の仕事をやめて親が経営する薬局にて漢方薬を販売することに燃えていたこと、そして妻と出会い愛に情熱を燃やしたことによって、自分の体に向けていた注意が外に向くようになりました。


すると、少しずつですが楽になってきました。そこで私は「考えれば考えるほど不安が増大してパニック発作から抜けられなくなるのでは?」と思い、なるべく注意を自分以外に向けることや、今に集中することを心がけるようにしました。もちろん、心身の具合が悪い時もありましたが、なるべく一過性のものは無視し、本当に気になることだけ専門家に判断してもらう(自分では考えない)ようにしました。


その結果、やや不安は残るもののパニック障害という状態を脱することができました。





今になって思うのは「肝臓や腎臓、男性ホルモンが大事だった」ということ


これは勝手な私の妄想なので皆に当てはまることではないと思いますが一応ご説明しますね。


まずは肝機能。これが精神の安定にとても深く関係していたと感じました。なぜかというと、飲酒や喫煙の影響を強く受けるからです。深酒や喫煙が続くと途端に体調が悪くなり、その結果パニック発作も頻発するようになります。


逆に飲酒や喫煙をやめ、更に腸内環境を良好にする(腸内環境は肝臓の機能に影響を与えます)ように心がけると精神状態が安定するようになるのです。


肝臓は解毒と栄養の代謝に関わる臓器であり、当然のことながらその機能が低下すると体全体の健康状態を悪化させてしまいます。脳の健康や副腎の充実にも深く関わります。


パニック障害の原因は脳の扁桃体という部位の過剰な興奮といわれています。

扁桃体は、ストレスに反応して興奮するだけでなく、そのストレス反応のフィードバック(血中のコルチゾール濃度の上昇)によっても再度刺激を受けてしまい、扁桃体がさらに興奮するという興奮の悪循環を引き起こすことがあります。


この悪循環を断ち切るのが脳の海馬及び前頭葉という場所(感情のブレーキ役)なのですが、コルチゾールの過剰分泌によって海馬と前頭葉の機能が低下してしまいます。


何が言いたいかというと、コルチゾールの分解排泄を行っている肝臓、腎臓の機能が大事になるのです。肝臓や腎臓の負担を減らすことでコルチゾールの分解が適切に行われるばかりか、エストロゲンの分解もしっかり行われる(肝臓が弱っているとエストロゲンが増えてしまい、相対的に男性ホルモンが低下する)ことから、男性ホルモンを活性化させることにもつながり、ストレスを跳ねのける心身を手に入れることができます。


男性の体にとって男性ホルモンは精神の安定、集中力ややる気の向上、全身の血流活性化、心臓の健康維持、造血作用、疲労感の軽減、メタボリック症候群の予防に関わっています。当然、パニック発作にも関わっていると考えます。




まとめ

要するに、脳を過剰に興奮、緊張させてしまう要因がある場合には、まずその要因を改善すること。その次に、心身一如。体とこころは繋がっているので、体に問題がある場合(疲れや内臓の機能低下又は亢進、ホルモン系の機能低下又は亢進、血流の問題、脳の疲れなど)にはその調整を行う(漢方薬などで)こと。そして、それらと並行して「思考を変えていくこと」。自分自身でストレスを作り出してしまう思考を繰り返していては、常に偏桃体が興奮してしまうので、副腎が刺激→さらに偏桃体が興奮+ブレーキ役の海馬や前頭葉の機能が低下という負の堂々巡りが繰り返されてしまいます。意識を自分以外に向けながら日々の生活を楽しむことを意識していく感じですね。


肝臓や腎臓、脳の状態維持改善に役立つのが抗酸化物質です。緑黄色野菜、緑茶、キノコ、海藻、果物などを全体のバランスを考えながら適度に摂取すると改善に役立ちます。


改善過程では神経を昂らせること(ゲームやスマホ、過度の運動、過度の飲酒、仕事のしすぎ、性的刺激過多、濃い味の食べ物、暑い環境、寒い環境など)はなるべく避けるようにしましょう。偏桃体を刺激してしまいます。




今回は以上になります。よい週末を^^






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