こんばんは^^朝から気持ちのいい晴れの天気となりましたここ鹿嶋地方です。カラッとした気持ちのいい天気ですが、湿度が急降下していますので喉や鼻の粘膜、肌の乾燥及び火災には注意しましょう。
さて、今回はちょっと刺激的な内容となります。タイトルは「ちょっと厳しいかも…。漢方治療が向かない人の具体例」です。
「漢方薬いいな」「治療法に生かしてみようかな」と思う方がいらっしゃるとします。しかし、一方で漢方治療が向かない方もいらっしゃいます。
今回は漢方治療が向かない方のタイプとなぜ向かないかという理由についてお話します。
以下、向かないタイプとその理由をご説明していきますね。
①副作用を起こしたことがある。漢方薬にアレルギーがある場合
これは申し上げなくても分かると分かると思います。甘草などで偽アルドステロン症などの重い副作用を起こしたことがある場合や、漢方薬を服用した後に肌の痒みなどのアレルギー反応を経験なさったことがある方は服用なさることができません。
②特定に漢方薬にて不快症状が出た場合
①とほぼ同じなのですが、こちらは副作用とまではいかなくても不快症状が出た場合になります。100%NGではないですが、どんな生薬に反応したのか特定し、その漢方薬を服用する際は十分に注意するようにしましょう(できれば口にしない方がいい)。
例としては、服用して胃が痛くなった、不快な動悸がした、不整脈を感じた、顔がのぼせた、ひどい下痢をした、ひどい便秘をした、息苦しくなった、血圧が上がりすぎた又は下がりすぎたなど。
③吸収、代謝する臓腑の機能が低下している場合
漢方薬も薬なので、それを吸収及び代謝して体外に排出する臓腑の機能が低下している場合は注意して服用する必要があります。吸収するのは胃腸、そして代謝して排出するのは肝臓と腎臓の仕事です。これら臓器が弱っていると、服用しても吸収することができないので胃もたれや下痢などの副作用が生じたり、代謝できないので肝臓や腎臓の機能が低下したりします。特に高齢になると各機能が低下しますので、少な目に服用するということを意識する必要があります。
いずれにしましても、体がだるい、食欲が低下してきた、健康診断の数値に異常が出るようになったなどの変化を感じた場合には、速やかに服用をやめて専門家に相談するようにしうましょう。
④主治医からNGが出た場合
漢方薬によっては相互作用が生じることがあります。例えば血圧を下げる薬を病院から処方されて服用しているとします。その時、元気になる漢方薬を服用していると、稀に血圧が上がってしまう場合があります。このように病院の薬の効果を妨げてしまうケースもあるので、主治医からNGが出た場合には服用を続けることはできません。
⑤服用期間の認識が異なる場合
申し上げにくいのですが、漢方薬は合成医薬品と異なり(合成医薬品でもすぐに効果が出ない場合もあります)、風邪薬や頭痛薬のようにすぐに効果が出る場合と、身体のバランスを少しずつ整えていくため、長期に渡り服用して体質改善していく場合とがあります。
体質改善の場合は少しずつ体に無理が出ないように変えていくので、効果が出るまでに半年~3年くらいかかる場合もあります。
うつ病などで心身が疲弊しきっているという場合には、少しずつ血液を増やしたり、性ホルモン分泌を活性化させる、そして脳の活性化させるといったことを行うので、早くても1年くらいかかります(平均で2年ほど)。
このような傾向があるので、長期に渡って体質改善が必要な場合に「服用する→すぐに症状が劇的に改善する」と思っている、又は即効性がないとダメという人には悲しいですが向いていません。
⑥生活習慣がめちゃくちゃ…というケース
こちらも非常に申し上げずらいのですが、生活習慣がめちゃくちゃ…という場合にはお薬が効きにくくなってしまうので適応ではない可能性が高いです。
なぜこのようなことを言うのかというと、漢方薬は薬をお出しして終わりではなく、生活習慣の改善も併せて行うのが治療法だからです。よって、生活習慣のご指導も併せて行うというのがセオリーでとなっています。従って、生活習慣の改善をある程度ですが行うことが出来ない、といった場合は治療効果が半分以下になってしまうことになるので、あまり向かないのかなと思います。
「生活習慣の乱れによる身体症状の悪化を薬に支払わせる」ということを行っていると、症状は改善したものの、身体のバランスは乱れたままなので、深刻な病気のリスクはあまり変わらないことが多いです。なので、私たち漢方家は必ず生活習慣の改善をおすすめします。
人生は楽しんだもん勝ち!という考えもあります。その考え大好きです。私もそうなれたら…と思うことが多々あります。ですが、漢方で治療なさる時は少しの我慢が必要になります。
しかし、これは絶対ではありません。性格によっては欲望をどうしても我慢できないという人もいらっしゃいます。できる限り生活習慣の改善もお願いしますが、できない場合はお薬の服用だけでも結構です。
⑦何を飲んでも服用が続かない…というケース
残念ながら飽きっぽく服用し続けることが出来ないといった方は向いていません。これは西洋医学の標準治療でもいえることですが、治療のためにお出ししたお薬を継続できない場合は、治療を完遂することが不可能なので治すことはできません。
以上、簡単ではございますが、漢方治療が向かない人の具体例になります。ぜひ参考にしてください。
何かご質問等ございましたら遠慮なく電話やメール、チャット、LINEなどでご連絡くださいませ。
ご相談は直接お越しになる以外にも、お電話、メール、LINEなどで対応しております。ぜひお気軽にご利用くださいませ。 TEL 0299-82-6897(お電話の場合はすぐに対応出来ない場合があります。予めご了承くださいませ) mail miyawaki-kenkou@amber.plala.or.jp LINEはホーム→友だち→公式アカウント→「みやわき健康薬局」で検索してメッセージ下さいませ
Comments