こんばんは^^朝からとても寒い真冬の気温となりました鹿嶋市です。早く暖かくなってくれるといいですよね。
さて、今日は「どんな効果があるの?突発性難聴の漢方改善法について」という話題でブログを書いていきたいと思います。
先ほど常連様が駆け込み「難聴が治らない」というご相談を。すでに3週間以上経過しており、当然からも2週間前より漢方薬をお出ししています。しかし、まだこれといった改善が見られません。
「このまま治らないのですか?」と不安げな常連様。私にもわかりませんが、おおよそ2か月が経過したら聴力は落ちたままになることが多いといわれています。なので、急いでよくしなければ…と焦っています。
今回はこの突発性難聴の漢方治療についてご説明しますね。
突発性難聴の西洋医学治療
ウィルス感染や、内耳の血流の循環障害などが原因ではないかと言われておりますが、現時点では原因不明な疾患ですが、蝸牛(内耳)で音の振動を電気信号に変換し、脳に伝える役割をしている有毛細胞が、何らかの原因で傷害されることで起こると考えられています。
治療はさまざまな薬を組み合わせて行います。 治療の基本は副腎皮質ステロイドという薬。その他、ビタミン剤、血流改善薬、代謝促進薬(ATP製剤)が使われます。
適切に治療を行った場合でも、完治するのは1/3、なんらかの改善があるのは1/3、全く改善しないのが1/3といわれているようです。
漢方治療は神経の昂りと炎症を改善することを意識
漢方では蝸牛の有毛細胞の炎症や有毛細胞への血流障害を改善することに全力を注ぎます。ここまでは西洋医学と同じですが、その原因と原因へのアプローチが異なります。
まず原因ですが、主に血流障害が生じると考えます。血流障害の原因はストレス、脳の過剰な興奮、余計な痰(水分や脂質など)があることが主な原因と考えます。漢方の専門用語では肝鬱、肝火、心火、肝陽上亢、肝風内動、痰濁、瘀血などの病態とされています。
多いのがストレスによって脳が興奮して頭部に血液が集中することによって内耳周辺の血流が悪化して発生するというものです。普通のストレスではなく、更年期や老化などによる体内における抗炎症機能の低下や水分保持力の低下、体全体の栄養素の不足などが関わり、興奮度が高まることや炎症の抑制ができにくい状況が重なり発生します。
これらを原因によって改善していきます。
神経の昂りが強い場合は加味逍遙散や釣藤散、柴胡加竜骨牡蠣湯など
余計な水分や脂質が血流を邪魔している場合は温胆湯や竜胆瀉肝湯など
血流障害が強く出ている場合は冠元顆粒、桂枝茯苓丸、地竜など
炎症が強い場合は小柴胡湯や黄連解毒湯、温清飲など
これらケースバイケース、症状や体質によって使い分けるようにします。
そして急性期で改善せずに慢性期に移行してしまった場合には
神経の過剰な興奮を抑えつつ、内耳の血流を促すような漢方にスイッチします。
過剰な神経の興奮を抑える→抑肝散加陳皮半夏や七物降下湯、釣藤散、温清飲など
内耳の血流の改善→血府逐瘀湯、冠元顆粒、桂枝茯苓丸など
自然治癒力を向上させる→杞菊地黄丸、知柏地黄丸、八味地黄丸、牛車腎気丸など
食事は抗酸化作用のある緑黄色野菜やフルーツ類、海藻類、キノコ類などを始め、ストレス緩和作用のある柑橘系、春菊、セロリ、三つ葉、青ジソ、パセリ、パクチーなどを積極的に食べることもおすすめします。
ストレス状態を緩和させるために質の良い十分な時間の睡眠、適度な運動、ストレッチや入浴によって筋肉や血管を伸ばすなども大事になります。適切な水分摂取も意識します。
これらを包括的に行うことによって治療の効果をあげていきます。
まずは病院にて治療する、そして漢方療法も併用していくのもいいでしょう。慢性期は漢方薬にて体質改善する方法が有効です。お悩みの方はぜひみやわきまでご相談くださいませ。
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