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みやわき健康薬局  宮脇 崇

なぜ手のひらと足の裏だけが火照りまくるのか?

こんばんは^^今日は朝起きた時にひんやりしていたので寒いだろうと長袖のワイシャツとネクタイをして出勤したものの、暑くて暑くて悶絶してしまいました。。今の季節はホント何着たらいいか分かりません。



さて、気を取り直して今回は「なぜ手のひらと足の裏だけが火照りまくるのか?」という話題でお話していこうと思います。このところブログネタがなくて困っています。どなたか説明してほしいことなどございましたらリクエストください。



ということで皆さん、手足ほてりませんか?今は気温が落ち着いてきたのでまだましになってきたと思いますが、夏の暑い時って火照りませんでした?


私はあっつあつで困りました。真水でも手を入れておいたらお湯になるかも、と本気で思ったことも(嘘)。


その原因について漢方の知恵を元にご説明します。




原因は「熱」と「心身の疲れ」

夏に症状が出やすくなるので勘のいい人は分かったと思いますが、原因の一つは「熱」です。夏などの暑熱の環境になると、体内に熱がこもりやすくなります。そうすると、その熱を排泄するために太い血管が通っている手のひらと足の裏が熱く火照ります。体にパワーが余りまくっている人は顔面も熱くなります。


熱は暑熱の環境以外にも、食べ過ぎや精神的ストレスなどによっても発生します。



次に、熱といっても虚熱といって身体の水分量が少ないがために熱が発生するという場合もあります。人間の水分は車の冷却液と同じで熱を冷ますという役割があります。脱水や老化などで体全体の水分量が少なくなると、相対的に体内の熱の量が多くなりますので、その熱を体外に排出させなければならなくなり、熱の排出場所である手足にほてりが出ます。先ほどと同じように、体にパワーがある場合には顔もほてります。


この場合には他にも

  • 口の渇き

  • 肌の乾燥&痒み

  • 陰部の乾燥

  • 精力の減退

  • 目の渇き

  • 耳鳴り

  • 空咳が出る

  • 寝汗がでる

などの症状が付随します。



最後に熱じゃない場合のほてりをご紹介します。人間の体温は36.5℃くらいですが、体内深部(内臓の温度)の温度は37℃くらいあり、肝臓では38℃、脳は38℃以上あるといわれています。人間の体はこの体内深部の高い温度が体外に漏れないように作られています。なぜか?体温を上げることによってその機能が守られるからです。


ではこの深部の体温はどうやって守られているのか?それは気の力によって守られています。気?何やら雰囲気が怪しくなってきたぞ…と思わないでくださいね。気とは元気などの言葉がある通り、心身の活性を表す言葉です。脳が興奮し、その興奮によってホルモンや筋肉、内臓が活性化します。それによって、心身を元気に動かすことができます。気がないと脳が興奮しないのでホルモン分泌や筋肉の活性などが行われません。なので体が寝ているような状態となってしまいだるい、やる気が出ない、喜怒哀楽がないといった状態となってしまいます。


この大事な「気」があることによって筋肉や肌肉が収縮して内臓の熱を体外に逃がさないようにしているのです。しかし、疲れ果ててしまっていたり、寝不足、あるいはうつ病などの精神疾患があると、心身を興奮させることができにくくなるので、気による収縮作用が弱まってしまい、その結果、体内深部の熱が体表部に逃げてしまうので手足がほてるという状態が作り出されます。この場合は手足のほてりだけのことが多く、顔のほてりは発生しません。


気虚の症状としては、ほてり以外にも

  • だるい

  • やる気が出ない

  • 食欲不振

  • 下痢や便秘など腸の調子が変

  • 朝が弱く夜になると比較的元気になる

  • 動悸や不整脈がある

  • 息切れしやすい

  • めまい

  • 不安感

  • うつっぽい

  • 乾燥肌

  • くまができやすい

  • 顔の皮膚がやわらかい

  • 唾液が多い

  • 胃下垂

  • むくみ

などの症状も付随する傾向にあります。


以上、「熱、虚熱、気虚」という3つの原因が手のひらや足の裏のほてりの原因となりますす。


いかがですか?思い当たる節ありました?



いずれの場合も生活習慣の改善や漢方薬にて改善することができます。


✅熱が原因の場合は

  • 環境を変える

  • 水枕などで体を冷やす

  • 生野菜やフルーツで体を癒す

  • 暴飲暴食がある場合には改善する

  • アルコールの飲みすぎがある場合には改善する

  • ストレスがある場合は意識してリラックスするようにする

  • 漢方薬は原因によって異なります


✅虚熱が原因の場合は

  • 過労、睡眠不足は避ける

  • 辛い物の多食は避ける

  • 水分とタンパク質をしっかり摂る

  • 汗をかいたら必ず水分摂取を

  • 酸味×甘味の食材(トマト、すもも、キウイなど)や白い食べ物(山芋、レンコン、白きくらげ、ゆり根、梨など)、ナッツ類、乳製品などを適度に摂取

  • 漢方では補陰薬が主となります



✅気虚が原因の場合は

  • 過労や寝不足を避ける

  • 朝ごはんをしっかり食べる

  • 消化がよくバランスの取れた日本食を心がける

  • 普段より適度な運動を行い体を鍛える

  • 豆、キノコ類、イモ類、お米などを積極的に、甘い菓子ジュース類は×

  • 漢方薬は補気作用のあるものが主となります



他の付随症状次第では病気などに直結することもあるので、火照り+何か不快症状があり治したい…と思っている方はみやわき健康薬局までご相談くださいませ。お待ちしています。


それでは最後までお読みいただきありがとうございました。




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