無料写真素材 写真AC より引用
こんばんは^^いや~今日は寒かったですね。気温の低下と強い風で体感温度は0℃くらいに感じました。今日は温かくして早く寝るようにしたいですね。
さて、「なぜ老化すると眠りの質が悪くなるのか」ということですが、皆さん眠りの方は如何ですか?
不眠に至る要因を一言でいうと「脳の興奮」です。当然ですが、脳がいつまでも興奮した状態になっていると眠ることができません。逆に興奮度が低下すると、昼間でも眠たくなります。昼食後などは胃腸に血液が集まること、栄養が満たされるので脳の緊張が緩和されることによって脳の興奮性が低下して眠くなります。
老化すると、この脳の興奮が治まりにくくなります。その原因が体内の水分量の低下と心身の機能低下です。
人間は赤ちゃんの時が一番保水力が高く8割くらいを水分が占めていますが、年齢と共に低下して70歳を超えると50%程度に落ち込みます。
人間にとって水分は冷却水の役割を果たしており、主に脳や筋肉などを冷却するという役割も持ちます。当然この冷却水が減少すれば脳の興奮を抑制しにくくなるので、脳が興奮しやすくなり、結果不眠を招きやすくなります。
漢方の世界では「陰虚」という状態であり、老化現象の一つとして認識されています。陰虚となると、水分不足により、
のぼせやイライラ
不眠
肌の乾燥
便秘
毛髪の脱落
尿が濃くなる
関節痛
などの症状が出やすくなります。
治療としては心身の水分保持力を上げてくれる漢方薬を用います。主に補腎薬といって、脳を冷却して機能を向上させる(水分保持の役割があるホルモンの分泌を活発にする)、腎機能向上(水分の過剰な排出を抑制する)などの生薬を含むものを用います。
更に先ほど申し上げた通り「心身の機能低下」によっても脳は興奮しやすくなるので、バランスを失っている臓器及び血管の状態を改善するという方法も併せて行うようにします。
これらをじっくり行っていくことにより加齢による不眠症は改善されていきます。
以上の不眠の原因は高齢者に限ったものではなく、30~40代の慢性的な不眠においても原因となっていることがあります。漢方治療を行う場合には、これらを含め細かく弁証することによってその人の原因を改善していくという方法を用います。
よって、多くの場合「適応になる薬がある」状況となりますが、現代は過剰なストレスがある、睡眠薬を使っているという方が多いので、一筋縄でよくなっていくという感じではなく、数年かけて徐々に改善していくというケースが多くなっています。
眠れない…という状況は非常につらいのですぐに眠れる薬に頼りたくなりますが、自分及び家族にはあまり病院の睡眠薬は使いたくない、使ってほしくないというのが本音です。なぜなら体への負担及び依存性が強いからです。
漢方薬にはあまりこのようなリスクがないのでぜひ利用して頂きたいと思います。お悩みの方はぜひご相談くださいませ。
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