こんばんは^^朝から夏の暑さとなりました鹿嶋市です。福岡県では最高気温35℃と、とんでもない気温となったようです。
さて、本日は苓桂朮甘湯がなぜめまいに効果を発揮するのか、についてご説明していきたいと思います。
皆さん苓桂朮甘湯って漢方薬をご存じですか?
ちょっと前まではマイナーな漢方薬でしたが、最近はクラシエなどがCMをやってるのでちょっと有名になったのかな?
その苓桂朮甘湯はめまいによく使われている
苓桂朮甘湯の効能:体力中程度以下で、めまい、ふらつきがあり、ときにのぼせや動悸があるものの次の症状:立ちくらみ、めまい、頭痛、耳鳴り、動悸、息切れ、神経症、神経過敏
このように、立ちくらみやめまいによく使われている処方です。その他は胃腸が弱い人の動悸や神経過敏などにもおすすめする機会が多い感じですね。
で、なぜこの苓桂朮甘湯がめまいに効果があるのか!についてご説明します。
その前に苓桂朮甘湯に入っている生薬について説明します。
✅苓桂朮甘湯配合生薬
・茯苓(ブクリョウ):胃腸の働きをよくして水分代謝を改善する。精神を安定させる。
・桂皮(ケイヒ):体を温めて体表部の冷えを改善する。血流や心身の緊張を解く。
・白朮(ビャクジュツ):胃腸を温めながら機能を高める。水分代謝を高める。汗の出過ぎを改善する
・甘草(カンゾウ):胃腸の働きを高める。炎症を止めて咳を鎮める。諸薬を調和する。
以上、4つの生薬になります。
胃腸及び組織外に停滞している水分を吸収させて、不必要なものは尿として排泄させる、その時体及び胃腸の冷えを改善して全身を活性化させるという漢方薬だということが分かります。
苓桂朮甘湯の適応となるめまいとは
苓桂朮甘湯にはお腹及び全身を温めて心身を活性化させるという働きと、胃腸及び細胞外に存在する水分(むくみを引き起こす水分)を血中に引き込んで、不要なものは尿として排泄させるという働きがあります。
なので、冷え傾向な方で心身の活性が乏しい(だるい、冷え性、朝が弱い、疲れやすいなど)方で、胃腸が弱く胃腸に水が溜まっている感じがする(胃がチャポチャポ鳴る、食欲不振、吐き気、唾液が多いなど)方に適応となります。
✅苓桂朮甘湯が適応となるめまいが起きる原因
めまいは原因があって発生します。苓桂朮甘湯が適応となるめまいが起きる原因は胃内における水分の停滞と頭部の静脈から漏れ出した水分の停滞、及び蝸牛内のリンパ液の不均衡です。
胃腸が冷えて弱っていると胃内に水分が停滞します。その停滞が胃腸の機能を低下させ、その機能低下が自律神経を乱してめまいを引き起こします。更に、胃腸が機能を失うと消化吸収が悪くなるので血中の水分量が低下します。そうなると、血管内を流れる血液の勢いが低下して、血管から水分が漏れだしやすくなります。それによりむくみなどの自由水が増えたり(脳がむくむと平衡感覚を司る小脳の血流が悪くなりめまいを引き起こす)、平衡感覚を司る蝸牛内のリンパ液の不均衡を引き起こしてめまいを発生させます。
苓桂朮甘湯を服用すると、胃腸の働きが改善することや水分代謝が良好になること、全身の血流が改善されることなどによりめまいがよくなります。
適応となるのは胃腸と心身の活性がよくない+冷えがある人となります。
めまいには他にも様々な要因がありますので、全ての方に苓桂朮甘湯が効くということではありません。私のめまいには何が効くのかな…とお悩みの方はぜひみやわきまでご相談くださいませ。
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