こんばんは^^今日も夏らしい暑い一日となりました。とはいえ、今日と昨日は風がちょっと爽やかな感じがしました。秋の気配というには早すぎますが、暑さがひと段落すると夏の終わりを感じてちょっと寂しい気分になっているのは私だけでしょうか。
さて、本日は「スタミナ食が夏バテ対策に逆効果となる理由」というお題でブログを書いていこうと思います。
皆さんスタミナ料理を食べていますでしょうか。
うなぎ、とんかつ、焼肉、こってり系のラーメン、豚キムチ定食などが俗にいうスタミナ料理になります。一般的には「ビタミンB1」「ビタミンB2」「鉄分」の三つが豊富に入っている料理をスタミナ食と呼ぶようです。
ビタミンB1は炭水化物に含まれる糖質をエネルギーに変える酵素を助ける働きがあります。ビタミンB2は脂質の代謝を助け、皮膚や粘膜、髪、爪などの細胞の再生に役立ちます。即ち、ビタミンB1B2は心身のエネルギーとなる糖質と脂質が体に使われる際に必要となる栄養素ということになります。夏は暑さによって心身の活性が低下しやすいので必須の栄養といえます。
鉄は赤血球の材料になり全身に酸素を運ぶ役割を担うミネラル。夏は大量の汗とともに体外に流出しやすくなるので積極的に摂取したい栄養素です。
要するに、スタミナ食と呼ばれる栄養素を補うことは、夏バテ対策にとても大事になると結論付けることができます。なのでしっかり意識したい栄養素となります。
そんな大事なスタミナ食がなぜ逆効果になるの?
ズバリ「胃腸の負担になる」からです。
胃腸の負担が増えると機能が低下します。機能が低下すると栄養の吸収が悪くなるので、せっかく栄養を意識して摂っても、それらが吸収されないばかりか、自律神経にも悪影響を及ぼしてしまうので、全身の活性も低下させてしまい、結果、夏バテしやすくなるのはもちろん、熱中症への罹患確率も高めてしまいます。
皆さん先ほどあげたスタミナ料理ですが、たまに食べるなら問題ないものの、続くとつらいかも…と感じませんか?というのは、スタミナ料理というのは胃腸の負担となる「脂質」を多く含むものが多いので、続けると胃腸の負担となりますし、続けなくても胃腸があまり強くない方にとっては「重たい…」と感じるメニューとなります。
夏はただでさえ水分需要が増えるので胃腸が冷やされます。さらに熱を体外に逃がすため、血液が皮膚表面を流れるようになり、胃腸周辺の血流量が低下するために胃腸の機能が低下しやすくなります。また、暑さによって「脳や筋肉が疲れやすくなる」ので、それによっても胃腸の機能が低下しやすくなるという傾向があります。
要するに、体に取り込まれてしまえば夏バテ予防になる栄養素を含むスタミナ料理ですが、胃腸の負担となるのであまりたくさん摂ると胃腸の機能を低下させてしまい、体にとっては逆効果になってしまうことがあるために、摂り方に注意する必要があるということになります。
スタミナ食は消化のいい食材でも代用できる
豆腐、納豆、卵、豚肉、鶏肉、さば、カツオぶし、ごまなどにビタミンB1B2や鉄が豊富に含まれています。またビタミンB1B2は腸内細菌によっても合成されているので、食物繊維を意識したバランスの良い日本食を意識することによっても対策することができます。
そして、夏バテ予防に大事なのはビタミンB1B2、鉄だけではない
皆さんわかっていると思いますが、夏バテ予防に大事になるのはビタミンB群と鉄だけではありません。
体をつくる材料となり、体に水分を保持するアルブミンを合成するために必要になるたんぱく質(肉、魚、卵、豆類、乳製品など)
日焼けによって発生して心身を疲れさせる活性酸素を抑制する抗酸化物質(ビタミンC:キウイフルーツ・レモン・ブロッコリー、ビタミンA:卵・人参・モロヘイヤ、ビタミンE:卵・大豆・アボカド)
エネルギーを生み出す際に必要となるクエン酸(梅干し、レモン、夏みかん、酢)
発汗によって失われるミネラル(塩分、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛など)
筋肉の疲労や摩耗の原因となる老廃物の除去+血流を良好にするタウリン(貝類、イカ、タコなど)
これら食材も夏バテ予防に有効なので意識して摂るようにしましょう。
まとめますと、一般的に言われる精の付くものやスタミナ食と呼ばれるものは夏バテ予防に役立つ栄養素を含んでいるものの、胃腸の負担となるこってりしたものが多いので、胃腸の機能を低下させてしまい、逆に心身を弱らせてしまうリスクがあることや、栄養過剰になることによる内臓や血管への負担増になるなどのデメリットがあるため、全体的なバランスを考えながら適度に摂ることが求められます。
実際には「胃腸の機能を健全な状態に維持すること」の方が大事になります。
胃腸が弱ってしまうと食事や水分をしっかりと吸収することができなくなるばかりか、自律神経のアンバランスや腸内環境の悪化を招くので、様々な不定愁訴や免疫低下による悪影響が発生することが懸念されます。なので栄養よりも胃腸の機能を優先することを意識するようにしましょう。
もちろん、胃腸の機能に問題ないのならば、全体的な栄養バランス(ビタミンB1B2+鉄以外の夏バテ予防に役立つ栄養素も意識する)やカロリーなどを考慮しながらスタミナ食、精の付く料理を食べることは夏バテ対策に有効です。ぜひ意識してみてください。
今回は以上になります。よい週末を^^
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