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みやわき健康薬局  宮脇 崇

ストレスがアトピー性皮膚炎を悪化させる理由

こんばんは^^朝から素晴らしい天気となりました鹿嶋市です。天気はいいものの、朝晩はグッと気温が下がりますので身体を冷やさないようにご注意ください。



さて、今回のブログは「ストレスがアトピー性皮膚炎を悪化させる理由」でご紹介していこうと思います。


難治性疾患のアトピー性皮膚炎。

悩まれている方が本当に多く、しかも治りがあまりよくないという印象を受けます。とはいえ、新しい薬が次々と出てきているので、合えば劇的によくなるということもあり、治療法がなくて途方に暮れる…という疾患ではなくなってきたのかな、という感じも見受けられます。


そのアトピー性皮膚炎ですが、ストレスで悪化することがあります。


ストレスとは緊張や不安、イライラなど心が嫌だ…と感じること。嫌だ…と感じることによって心身がダメージを受け、様々な不快症状や疾病を作り出す原因となります。


アトピー性皮膚炎も同様に影響を受けます。今回はストレスがどのような悪影響を及ぼすのかご説明していきたいと思います。




ストレスがアトピー性皮膚炎を悪化させる要因


  1. 血熱が生じるから

  2. 自律神経を乱す→免疫バランスを乱す

  3. 胃腸の状態を悪化させる→免疫や消化を悪化させる

  4. 長期ストレスは心身を疲弊させる

順番に説明しますね。



①血熱が生じるから

ストレスを受けると、身体は代謝を活性化させて血液中にエネルギー量を増やします。その際に体温の方も上がります。現代医学でも機能性高体温症という呼び名が付き認知されています。ストレスが原因となる心因性発熱は交感神経の作用で起こるので、解熱剤が効かないという特徴があります。


漢方では血熱といって、血に熱が入った状態として捉えます。血に熱が入ると、その熱を発散させなければならないので体表部の血流が活発になります。体表部の血流が活発になると、体内深部の熱が体表部に移るので体表部の皮膚が乾いてバリア機能が低下すると共に、炎症反応が強く出るようになるので皮膚炎が悪化しやすくなります。



②自律神経を乱す→免疫バランスを乱す

ストレスを受けると交感神経が亢進します。交感神経が刺激され続けると、やがて心身が疲れて緊張を維持できなくなり副交感神経優位の状態が続くようになります。このようにストレスは自律神経が乱れさせます。


人間の免疫は自律神経によって支配されているという側面を持ちます。交感神経優位の時は顆粒球、副交感神経優位の時はリンパ球が活性化するといわれていますが、関係性はその他要因と複雑に絡み合っているので一概にはいえません。


しかし、乱れやすいのは間違いありません。その乱れによって免疫細胞が悪影響を受けること、自律神経が疲弊又は亢進してしまうことなどが原因となりアトピー性皮膚炎を悪化させます。



③胃腸の状態を悪化させる→免疫や消化を悪化させる

ストレスを受けると脳神経が興奮します。脳神経が興奮すると、その影響で腹部周辺の神経も興奮して昂ります。すると、胃腸の働きが抑制されてしまい動きが悪くなったり、逆に熱を帯びて機能が亢進したりします。


胃腸の動きが悪くなると、食べ物の消化吸収が悪くなり、未消化物→アレルゲンが作り出されやすくなること、腸内環境が悪化するので免疫の活性が低下又は亢進してしまうこと、胃腸の機能低下→自律神経を乱すなどの悪影響が及びます。胃に熱が入ると、食欲亢進→体内に不要物が増える→炎症が起きやすくなる→血熱という状態が作り出されて皮膚炎を悪化させます。



④長期ストレスは心身を疲弊させる

軽度のストレスは程よい緊張感を与えてくれるのでアトピー性皮膚炎は改善傾向を見せますが、ストレスが長期に及ぶと心身を疲弊させて自律神経を乱します。常に緊張=マラソンをしているのと同じなので心身は疲れてしまい、結果、全身の機能が低下してアレルギーに対して脆弱な状態となってしまいます。




改善法はストレスから遠ざかること


ストレスが原因だと思う場合にはストレスから離れることで改善させることができます。更に、ストレスによる過食などがある場合には、過食の改善なども併せて行っていかなくてはなりません。


とはいえ、走り出してしまった電車はすぐに止まることが出来ないとの一緒で、乱れてしまった体のバランスはすぐに戻すことはできません。


そんな時は食事や漢方の出番です。


食事は体が元気な状態なら抗ストレス、清熱作用のあるもの、元気が低下して消耗が激しい場合にはストレスを軽減させつつ、虚を補うものを摂り入れていくようにします。


★抗ストレス効果のある食材:クレソン、セロリ、みかんやグレープフルーツ、キンカンなどの柑橘類、アーモンド、蓮の実、チンゲン菜、トマト、なずな、ピーマン、穴子、くらげ、ジャスミン、緑茶など。


★清熱作用のある食材:海藻、夏野菜全般、小豆、小麦、もやし、にがうり、きゅうり、冬瓜、トマト、レタス、すいか、バナナ、メロン、梨、豆腐、緑茶など。


★虚を補い消耗を補う食材:プルーンやぶどう、ブルーベリー、いちご、マグロ、カツオ、ブリ、サバ、黒豆 アーモンド カシューナッツ 黒ゴマ 松の実 えごまの葉 枝豆など。


☆脳の高ぶりを抑制させる漢方薬:柴胡加竜骨牡蠣湯、抑肝散加陳皮半夏、竜胆瀉肝湯、加味逍遙散


☆ストレスによる旺盛な食欲を抑制する漢方薬:加味逍遙散、黄連解毒湯、三黄瀉心湯、インチン五苓散


☆血熱を改善する漢方薬:清営顆粒、黄連阿膠湯、温清飲


☆心身の虚を補う漢方薬:知柏地黄丸、八仙丸、当帰芍薬散、黄耆建中湯、衛益顆粒(場合によっては麻黄が入った製剤も可)



今回は以上になります。お悩みの方はぜひみやわき健康薬局までお気軽にご相談くださいませ。




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