こんばんは^^朝は天気がよかったものの、昼過ぎから雨が降り出し、夜になっても続いています。週末の明日、明後日も雨のようですね。雨に濡れると体力を奪われますのでお気をつけ下さいませ。
さて、本日は「尿漏れ」についてご説明していきたいと思います。
皆さん尿漏れなどはいかがですか?男性よりも女性に多いとされ、更に加齢に従って増えてくるとされています。その改善として病院では抗コリン薬と呼ばれる膀胱の緊張を取り除くものや、β3作動薬と呼ばれる膀胱の不随意収縮を抑える薬などが使われています。また、八味地黄丸などの漢方薬も使われているようです。
そんな尿漏れによく使われているのが「補中益気湯」
当店では、特に高齢の女性の尿漏れには補中益気湯という漢方薬をおすすめすることが多くなっています。その理由は骨盤底筋にあります。
理由を説明しますね。
尿漏れは圧倒的に女性に多いという特徴があります。
なぜ女性に多いのか?それは女性は男性に比べ、尿道が短く直線的+骨盤底筋群(膀胱や尿道を支える筋肉)は男性より弱いという特徴があります。その中で圧倒的に大事なのは「骨盤底筋」という膀胱が下にさがらないようにし、且つ、尿道を収縮させて尿漏れを防ぐ筋肉の強さになります。
補中益気湯という漢方薬には、作用として下にさがった内臓や筋肉を上に持ちあげるという働きがあります。この作用により、骨盤底筋への負担を減らすと共に、骨盤底筋自体の働きも向上させて症状を改善します。
このように、骨盤底筋の弱りによる尿漏れには補中益気湯を始めとして、田七人参や清心蓮子飲などの漢方薬がよく使われています。そこに腎虚(腎臓や細胞分裂機能の低下及び老化による体力低下)がある場合は八味地黄丸や牛車腎気丸、杞菊地黄丸などをプラスするというのがセオリーです。
とはいえ、漢方には「同じ病気や不快症状でも、体質や症状によって使う薬が異なる」という特徴があります。なので、尿漏れ=補中益気湯ではありません。その適応が多いということでご理解ください。あくまでもその人に合ったものは異なるという前提があります。
骨盤底筋の機能低下がある場合に出る症状
写真の赤いラインのところが骨盤底筋です。
✅骨盤底筋の働き
骨盤内にある臓器(子宮、膀胱、直腸)を下から支え、排尿、尿を止める、排便、排便を止めるなどのコントロールを行う役割を担っています。
✅骨盤底筋の機能低下があると出る症状
頻尿・尿漏れ・便失禁・外陰部の掻痒感や出血・肛門脱出、子宮脱出などが出やすくなります。その他、下腹がポッコリと出ている、胃下垂、呼吸が浅い、座っているときに膝が開いてしまう、姿勢が悪くなるなども付随します。
これら症状がある場合には「骨盤底筋の弱りやむくみ」が原因で尿漏れが起きている可能性が高いです。
骨盤底筋はトレーニングで鍛えることもできる
写真のように仰向けに横になり膝を立てます。膝の間はこぶしをひとつ分くらい開け、体の力をぬきます。
肛門を閉めながら膣と尿道も10秒くらい締めるようにします。その後、30秒くらいリラックスします。その後、再び肛門を閉めながら膣と尿道も10秒くらい締める→30秒リラックスするを繰り返します。
力を入れる→リラックスするを10回くらい繰り返すようにするのを1セットとし、これを1日3回くらい行うようにします。
✅その他、骨盤底筋のトレーニングに役立つこと
大股歩きウォーキング
スクワット
腹筋を鍛える
ヨガ
ラジオ体操
太極拳
なども有効です。
今回は以上になります。尿漏れでお悩みの方はぜひ漢方療法をお試しくださいませ。漢方専門で営業している病院や薬店に相談すると、恐らく解決してくれるはずです。近くに病院やお店がない場合はみやわき健康薬局までご相談くださいませ。
それではよい週末を^^
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