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みやわき健康薬局  宮脇 崇

冬はなぜ体力が低下しやすくなるのか










無料写真素材 写真AC より引用


こんばんは^^日中は暖かかったですが、夜になるとグッと気温が低下しますね。このように数時間で一気に気温が変化するので体調を崩さないように注意するようにしましょう。



さて、「冬はなぜ体力が低下しやすくなるのか」ということですが、皆さん冬って調子いいですか?冬が好きという答える方もいらっしゃると思いますが、多くは「何となくあまりよくない」と答えるのではないでしょうか。


理由は必然であり、冬は体にとってあまりよくない条件が揃っているからです。


まず、第一に「寒い」というのがあります。人間は恒温動物なので、外気温が低下している時は代謝を活発にして体温を上げる必要があります。よって、体力及びエネルギーを奪われてしまうということになるので、心身があまり強くない方は「疲労」という症状が出やすくなります。


また、寒さは全身の血流を悪化させる、免疫を低下させるという作用があるので、腎臓や肺といった臓器にとって脅威となります。腎臓が強くない、風邪を引きやすい、喘息…といった腎臓と肺が弱い方は注意した方がいいでしょう。更に血圧が上がりやすくなりますので、高血圧の方、心臓に問題がある方も注意が必要です。



次に、冬は太陽の角度が小さくなります。夏は真上から差していた日差しが斜めからになります。これによって人間が浴びる太陽光の照射時間が極端に低下します。日光は交感神経を刺激して元気を向上させる、骨をつくるビタミンDの生成を促す、体を殺菌する、セロトニンの分泌を高める、血管を柔軟にするなどの働きがあります。冬はこれら素晴らしい効果が弱まってしまいます。



最後に「乾燥」があります。気温が下がると相対湿度も低下するので、夏と同じ水分量でも湿度が低下します。なのでよほど脂性じゃない限り、冬は誰でも肌の乾燥を自覚すると思います。感想は肌及び粘膜、肺の働きを低下させます。これによって風邪に感染しやすくなる、皮膚炎が起きやすい、目が乾くなどが起きやすくなります。



以上、簡単ですが冬に体力が低下するワケになります。このように体力が低下しやすくなるので注意が必要ですが、これら以外にも「低体温症」で死亡するというニュースも相次ぎます。低体温症で死亡する人は熱中症で死亡する人の数の2倍に及ぶといわれています。高齢者が多いですが、飲酒による若い方の死亡例も相次いでいるようです。特に「睡眠中」に凍死することが多いようなので注意しましょう。


冬は冷やさない!に尽きますが、一方で寒い環境に身を置く、寒い環境で運動することによって筋肉、代謝を鍛えて寒さ対策に役立てるという考え方もあります。老若男女、全ての方に有効なので、寒いから家に閉じこもる…ではなく、適度に心身を鍛えるということを行うようにしましょう。


ということで、上手に体力が低下しやすい冬を乗り切ってくださいませ。




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