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みやわき健康薬局  宮脇 崇

原因は胃腸じゃない。長引く食欲不振の原因と対策

こんばんは^^午前10時頃からずっとシトシトと梅雨を彷彿とさせるような雨が降り続いている鹿嶋市です。ジメジメMaxなので食べるものに気を付けてくださいね。



さて、今回は「原因は胃腸じゃない。長引く食欲不振の原因と対策」という内容についてご説明していきたいと思います。


皆さんこのジメジメで食欲いかがですか?

恐らくほとんどの方が「いまいち…」とお答えになると思います。それもそのまず、雨の日は自律神経が乱れがちになることや、湿気によって胃腸の動きが抑制されることなどにより食欲が低下しがちになります。


このように、胃腸の不具合にはそれなりの原因があって生じます。その原因として今日のような天候によるケースや胃潰瘍、胃炎、冷たいものを摂りすぎたことによる胃腸の機能低下、暴飲暴食など胃腸に原因がある場合もありますが、一方で、天候や胃腸に問題がないにもかかわらず生じることもあります。


その天候や胃腸に問題がないにもかかわらず生じる食欲不振の原因についてご説明します。





胃腸にも問題がないのに、食欲不振が長引く原因と対策

「胃カメラを飲んだけど綺麗ですって言われた」

「病院の薬を飲んでも治らない」

「胃薬を飲むとよくなる気がするけど、薬が切れたら痛みが復活して病歴が長い」


など、胃腸が原因ではないのでは?と思わざる得ない経緯があり、しかも症状が長引いている…という時は他に原因がある可能性が高いです。



✅考えられる要因

  1. ストレスによる自律神経の乱れ

  2. こころの病気

  3. 貧血やエネルギー不足などの燃料切れ+それに伴う気力の低下

  4. 老化による全身の機能低下

  5. 他の内臓の機能低下


①ストレスによる自律神経の乱れ

ストレスがあると心身が緊張します。緊張すると胃腸にも緊張が及び食欲低下、ひどくなると胃痛などの症状が出てきます。また、緊張状態が続くと、今度は全身が疲れてしまい、その過労が食欲不振を引き起こすことがあります。イライラや不安感、冷えのぼせ、下痢便秘などの症状を伴います。


対処法:ストレスから遠ざかる、ストレッチや運動をする、趣味に没頭する、酸っぱいものを食べる、セロリやミント、春菊、柑橘系などの香りの強いものを食べる。漢方薬では逍遥散や柴胡疎肝湯、四逆散、香蘇散などが適応になります。




②こころの病気

うつ病などのこころの病気になると、食事を食べたい!という欲が消失してしまい、結果、長期に渡り食欲が低下した状態が続くことがあります。この場合は食欲だけでなく、遊びや趣味への欲や性欲なども減少します。


対処法:病院で治療すると共に、原因の改善、そして習慣から脱却するための行動療法を行います。栄養を過不足なく摂取することや太陽光を浴びる、運動することなども大事になります。漢方薬では帰脾湯、補中益気湯、杞菊地黄丸などをケースバイケースおすすめします。



③貧血やエネルギー不足などの燃料切れ+それに伴う気力の低下

当たり前ですが、胃腸もエネルギーを必要として動いています。貧血や脱水、エネルギーを管理している肝臓や腎臓などの働きが低下してしまうと、胃腸に循環するエネルギーの量が不足しますので機能が低下して食欲不振がでます。この場合は心身の疲れやだるさ、めまい、痩せ、下痢、冷えなどの症状を伴いやすくなります。


対処法:食欲もない、そしてエネルギーも不足しているという状態なので、少しずつ食事の量や質を改善するようにします。栄養価とバランスを重視して淡々と続けていきましょう。過労やストレス、寝不足があると悪化するので注意します。漢方では気血や腎精を補うという治療を行います。



④老化による全身の機能低下

③と同じ理由になります。ですが、こちらは老化によって全身の機能が低下して引き起こされるという違いがあります。徐々に低下してくるので本人も周囲も気が付かないこともあります。硬いものや消化の悪い脂っこいものを避ける傾向があります。


対処法:消化のいい白身魚、大豆製品、鶏肉、卵料理、煮た野菜などをおかずに炭水化物やフルーツをバランスよく食べるようにします。柔らかくてのど越しのいいヨーグルトやお粥などを利用するのもいいでしょう。漢方薬では人参養栄湯や八味地黄丸など全身の栄養状態を改善するものを使います。



⑤他の内臓の機能低下やホルモン異常

肺の機能が低下すると酸素の取り込みが悪くなります。肝臓の機能が低下すると栄養の合成、毒性物質の代謝ができにくくなります。心臓に障害がでると血液の流れが悪くなるので栄養が循環しません。腎臓の機能が低下すると血液のろ過やホルモンの合成がうまく行かなくなるなどの弊害がでます。これらは全身の状態を悪化させますので、当然、胃腸の働きも低下して食欲不振の原因になります。その他、甲状腺ホルモンなどのホルモン異常でも食欲不振は引き起こされます。


対処法:各医療機関にての治療および各症状、臓器別の漢方療法を行うようにします。まず原因を特定し、その原因別の改善法を行うようにします。




以上になります。胃腸以外に原因がある場合には、胃腸ではなく原因に対するアプローチが必要になります。特に多いのはストレス。ストレスが原因の場合には、胃腸ではなく神経の昂りを抑制する必要があります。そして、更に踏み込んで「なぜ神経が昂っているのか」の原因を改善することも大事になります。対人ストレスなどの外部要因なのか、それともエネルギー不足や食事のバランス悪化などの内側に原因があるのかへのアプローチも行うと改善への近道となります。


ご自分では原因を特定することが難しいことが多いので、我々、プロの漢方家にご相談下さいませ。



それではよい週末を




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