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みやわき健康薬局  宮脇 崇

口内炎を何度も繰り返すという時に考えた方がいいこと

こんばんは^^今日は暑かったですね。比較的涼しいとされるここ鹿嶋市でも最高気温が30℃に達しました。


まだ「暑熱順化」が済んでいない人がほとんどだと思いますので、無理せず体を慣らしていくようにしましょう。



さて、今回は「口内炎を何度も繰り返すという時に考えた方がいいこと」という内容えでブログを書いていこうと思います。



口内炎を何度も繰り返す理由

誰にでも口内炎はできます。

強度が強めの運動をした後や、慣れないことをして緊張したあと、過労が溜まっている時などにできることがありますね。


このように、一時的に心身が疲れてしまい口内炎が出来て、その後1週間程度で速やかに治るという状態であれば、心身のバランスが崩れたものの、すぐに回復しているので問題ではありません。


しかし、何度も繰り返して治らない…という場合には心身のバランスが乱れている可能性が高いので改善することをおすすめします。心身のバランスが乱れているということは、口内炎だけでなく、他の疾病や不快症状を引き起こしてしまう可能性が高いからです。




口内炎を繰り返す原因になる病気

  1. ベーチェット病

  2. がん

  3. 糖尿病


①ベーチェット病

全身性の炎症性疾患です。日本の特定疾患に指定されており、はっきりとした原因はわかっていません。口内炎を発症して10日ほどで治りますが、再発を繰り返すことが特徴です。


②がん

がんの一種である白血病では、初期症状で口内炎ができることがあります。その他、各種がんへの罹患や抗がん剤治療によっても免疫が低下して口内炎を繰り返すことがあります。


③糖尿病

糖尿病によって血糖値が高くなることで、白血球や免疫に関わる細胞の機能が低下し(例えば殺菌能の低下など)、病原菌と十分に戦えない状態になることがあります。免疫や細胞の機能が低下すると、当然のことながら口内炎ができやすくなります。




では、これ以外で口内炎を繰り返すのは何が原因なのか?


✅漢方で判断する口内炎を繰り返す原因

  1. 気血両虚or血虚血熱(栄養バランスの悪化や過労、寝不足)

  2. 腎虚(更年期障害や加齢、長期ストレスなど)

  3. 肝気鬱結


①気血両虚or血虚血熱(栄養バランスの悪化や過労、寝不足)

栄養状態の悪化と心身の弱りが重なっている状態です。

当然ですが、口内の粘膜の生まれ変わりがうまくいかなくなり、更に口内免疫も低下するので口内炎ができやすくなります。気血両虚(栄養状態の悪化+心身の弱り)や血虚血熱(エネルギー症状の悪化+余計な熱の発生)が改善されなければ何度でも繰り返されます。対策はしっかり休みながら栄養状態を改善すること。寝不足などもないように心がけます。漢方薬では加味帰脾湯や温清飲などが使われます。


②腎虚(更年期障害や加齢、長期ストレスなど)

更年期以降に出やすいのがシェーグレン症候群などの口の乾きです。漢方では陰虚という病態によって「乾き」の症状が発生するとされています。性ホルモンには水分保持という働きがありますが、加齢によって性ホルモンの働きが低下すると、水分保持力も低下して口も乾きやすくなり、口が乾くと口内免疫が低下するので口内炎ができやすくなります。辛いものや寝不足、過労などの注意しながらゆっくり生活することが対策になります。豚肉、卵、貝類、レンコン、キュウリ、トマトなどの食べ物が改善に役立ちます。漢方薬では杞菊地黄丸や知柏地黄丸などが適応になります。


③肝気鬱血

肝気鬱血は一言でいうとストレス状態です。ストレス状態だと自律神経が乱れてしまい、口内の免疫バランスも悪くなり、口内炎が発生して長引くことがあります。イライラして情緒不安定な状態が続くという特徴があります。対策はストレスから離れて軽い運動や趣味への没頭などストレスを発散することを行うようにします。また、セロリ、ハーブ、グレープフルーツ、ミカン、酸味のある食べ物などのストレス発散作用のある食べ物を摂るのも効果的。漢方では加味逍遙散や抑肝散加陳皮半夏などが使われます。





以上になります。

口内炎が長引く…という状態の裏側には「必ず原因」があります。

その原因を改善することで、繰り返す口内炎の発生を減らすことができます。

口内炎の薬を塗布するのは症状の緩和には役立ちますが、原因を改善しているとはいえません。なので、繰り返す、長引く場合には、できれば原因と向かい合い改善するようにしてください。


原因を放置していると口内炎が治らないのはもちろん、例えばですが免疫低下によって肺炎に罹患したり、がん細胞が増殖するという事態に発展することがあります。病気の芽は早めに摘んでおく、これが大事になります。





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