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みやわき健康薬局  宮脇 崇

大柴胡湯が肥満改善に役立つ理由

こんばんは^^今日は気温こそ低かったものの、ムシムシと蒸し暑くよく分からない一日となりました。今後も明日は雨、明後日は晴れと天気の方が目まぐるしく変化するのでご注意くださいませ。



さて、今回は「大柴胡湯が肥満改善に役立つ理由」というお題でご紹介していこうと思います。


私はダイエット目的で漢方薬を使うのは違うと思っていますが、やむを得ない場合もあると思うので、何が何でもダメと、中途半端で多少金儲け商人の香ばしい香りがする人間です。


要するに、本当は使うべきではないと思っているものの、需要があるので売らざるを得ないことがあるということです。



では気を取り直して大柴胡湯です。肥満薬としてビスラットゴールドやそのまま大柴胡湯の名で販売されています。


✅配合生薬は以下の通り

  • 柴胡(サイコ)

  • 半夏(ハンゲ)

  • 生姜(ショウキョウ)

  • 大黄(ダイオウ)

  • 黄芩(オウゴン)

  • 芍薬(シャクヤク)

  • 大棗(タイソウ)

  • 枳実(キジツ)


✅生薬の説明をします


柴胡:せり科の多年草。熱を冷ます・緊張を緩和させる・気を上に持ち上げるといった効果があります。往来寒熱、胸脇苦満(肋骨弓下の張った痛み)、口苦、口乾、はき気、食欲不振などに用います。


半夏:サトイモ科の宿根草の塊茎。胃腸内の余計な水分を取り除く・吐き気の改善・痰を取り除くなどの効果があります。胃腸虚弱、吐き気、胃のチャポチャポ音、多痰などに用います。


生姜:生姜の根茎。発汗させて体表部の血流を活発にする・お腹を温めて吐き気をなくす・食べ物の毒を中和させるなどの効果があります。寒気、胃腸の冷え、胃腸の冷えに伴う吐き気、食欲不振などに用います。


大黄:タデ科の多年生高大な草本植物の根茎。便通を改善する・血流改善・熱を冷ますというなどの効果があります。便秘、のぼせを伴う吐血、歯の出血、目の赤み、分娩後の腹痛、黄疸、胆石、高コレステロールなどに用います。


黄芩:シソ科の宿根草、コガネバナの根。熱と過剰な水分を抑制する・毒を取り除く・出血を止める・安胎などの効果があります。食べ過ぎ飲み過ぎによる胸焼け、口臭、発熱時の咳や痰、血便、黄疸、高血圧などに用います。


芍薬:ボタン科の宿根草、シャクヤクの根。血と水分を補う・緊張を緩和させ痛みを止めるという効果があります。月経不順、月経痛、寝汗、筋肉の緊張による張り、痛み、のぼせを伴うめまい、のぼせなどに用います。


大棗:クロウメモドキ科の高木ナツメの果実。胃腸の働きを補う・元気とエネルギーを補う・諸薬の刺激性を緩和させるなどの効果があります。胃腸虚弱、ヒステリー、精神不安、栄養障害、貧血などに用います。


枳実:ミカン科の小高木ダイダイなどの未熟果実。便秘解消・ストレス解消・余計な水分を排出・腹部のモヤモヤを取り除くなどの効果があります。口臭や胸焼けを伴う腹の張りや便秘、脂肪肝、飲み過ぎによる太鼓腹、ストレスによるイライラなどに用います。



ダイエットへの役割

①小腸の通過時間を増やして吸収を抑制する

便通をよくする生薬「大黄」と「枳実」によって食べ物が吸収されるのを抑制します。食べ物は胃で溶かされて小腸で吸収されます。大黄と枳実には胃腸を刺激するという作用があるので、刺激→動きが活発になる→小腸の通過時間が早くなるという効果があるのでダイエット効果を得ることができます。


②ストレスを緩和させて食べ過ぎ及びグレリンの分泌を抑制する

脳がストレスなどで興奮していると食欲が増すことがあります。いわゆるストレス食い。また、寝不足などがあると脳の一部が昂りグレリンという食欲亢進物質の分泌が進みます。これらを抑制するのがストレス緩和作用のある柴胡、芍薬、大棗、枳実です。脳の昂りが抑制されるので必要以上に食べることがなくなります。


③代謝を高める

全身の水分代謝及びエネルギー代謝を高めることで、糖質や脂質の燃焼を早めてダイエット効果を高めます。生姜、半夏、柴胡、黄芩にはこれら効果があるのでダイエットに寄与します。



以上のような各種働きによって痩せやすい体へと導いてくれます。

何をしてもやせない…

小食なのにやせない…

とお悩みの方は試してみてもいいかも。


とはいっても、人間は本来、摂取カロリーよりも消費カロリーの方が多ければ痩せます。なので薬を飲まなくても痩せることができます。


また、過度な期待は禁物です。漢方薬は心身を傷害させないようにマイルドな効き目となっています。なので、消費カロリーよりも摂取カロリーの方が多い場合、恐らくそれほど効果を感じることができないでしょう。体にダメージを及ぼさないよう、リバウンドさせないよう、摂取カロリーを減らし、逆に運動などで消費カロリーを増やした上で、漢方薬に手助けしてもらうというようにしましょう。


くれぐれも、過食飲みすぎのつけを漢方薬に支払わせるというような使い方はしないようにしましょう。資源の無駄になりますし、心身のバランスは悪いままなので病気を呼び寄せてしまいます。



ということで今回は以上になります。大柴胡湯は枳実という少々鮮烈な生薬が配合されているので、うちに熱や湿などがない体力が乏しい方が飲むと虚脱などの不快症状が出ることがあります。服用する際は必ず専門家の指導の下としてください。



近くに相談する人がいないという場合はみやわきまでご相談くださいませ。



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