こんばんは^^今日も風が強く厳しい寒さとなった鹿嶋市です。明日は関東地方で雪の予報が出ていますが、鹿嶋市は降らない感じなのかな?でも、一応午後からは降ると考えて行動するようにしましょうね。
さて、今回はちょい難しい内容です。
昼頃に新規のお客様がいらっしゃり、「憩室炎なんですが、大黄牡丹皮湯はおいてありますか?」と問われたので、「すみません。置いてありません。似たような処方で桃核承気湯ならありますが…」と答えたら、「じゃ、いいです」と言って帰られました。
なので、今日は大腸憩室炎について書こう!と思った次第です。
ハイ、単純ですね。昔、若いころ(今でも若いですが)はすぐにブログのネタを思いついたのですが、今はなかなか思いつかないことが多いので、その日にあったことをネタにすることが多くなっています。
憩室炎の症状
便秘・下痢またはこれらが交互にくる
下血
腹痛・腹部膨満感・不快感・圧迫感
重苦しい・吐き気・嘔吐
発熱・排尿障害
大腸憩室炎の原因
大腸憩室炎の原因は西洋医学によって明らかになっています。
その原因は「腸の収縮」です。腸が何らかの原因によって収縮し、それによって腸壁内側への圧力が強くなり、結果、その圧力に耐えられなくなった腸壁の一部が外側に飛びだすという訳。
腸が収縮する原因として考えられているのは便秘。
便秘で便が詰まっているために、その便を外に排出させようと腸壁が過収縮します。
ただ、過剰な収縮だけではなく、腸壁が弱いことによってより憩室ができやすくなるようです。
要するに、便秘というだけで誰でも憩室ができるわけではなく、圧力を吸収することができない「腸壁の弱さ」も伴い発生すると考えた方がいい疾患です。
原因を整理し、更に詰めて考える
✅憩室の原因
腸が過剰に収縮している
腸の壁が弱い
①腸が過剰に収縮している
腸が過剰に収縮している原因を考えます。先ほど申し上げた通り便秘もありますが、他にもありそうです。他に考えられるのがストレス。ストレスは自律神経を乱れされ腸壁の過剰収縮を生じさせます。更に刺激物の摂取。辛いもの、味の濃いもの、カフェイン、アルコールなどは消化器系を刺激するのでリスクとなります。また、腸内の熱の発生や胃腸の機能低下なども関係します。
◆腸が収縮する原因
便秘(食物繊維の摂取不足)
ストレス
刺激物の摂取(辛いもの、味の濃いもの、カフェイン、アルコールなど)
暴飲暴食によって発生した熱
胃腸の機能低下による消化不良(消化不良は刺激物となる)
②腸の壁が弱い
腸の壁が弱い原因としてあるのが加齢。加齢によって腸壁が弱くなることが第一に考えられます。更に食物繊維の摂取不足、暴飲暴食、ストレス、冷たいものの過剰摂取、栄養バランスが悪い、肝機能の低下なども考えられます。
◆腸壁が弱くなる原因
加齢
食物繊維の摂取不足(蠕動運動の低下)
暴飲暴食(腸内環境の悪化)
ストレス(自律神経の乱れ)
冷たいものの過剰摂取(胃腸の機能低下)
栄養バランスの悪化(体全体の栄養状態の悪化)
肝機能の低下(栄養の工場の機能低下は体力低下、栄養状態の悪化を引き起こす)
憩室炎の漢方治療
原因によりけりですが、まずは症状を緩和させるために腸の内圧を下げる必要があります。
◆腸の内圧を下げる漢方
大柴胡湯
調胃承気湯
桃核承気湯
大黄甘草湯
麻子仁丸
開気丸
小建中湯
桂枝加芍薬湯
イサゴール若葉、プラス
などの、お通じをよくするものが主となります。
更に本治として
老化⇒補腎薬+胃腸薬
ストレス⇒疎肝薬、安神薬
胃腸の機能低下⇒胃腸薬+消導薬
暴飲暴食⇒胃腸の質と熱を取る薬
冷たいものの摂取+体の冷え⇒胃腸薬+身体を温める薬
肝機能の低下⇒疎肝薬、キノコ製剤
日常生活としては
食物繊維の摂取
規則正しい生活
ストレスフリー
バランスのとれた日本食中心の食事
腹八分目
便秘の解消
運動をして体力、腸の蠕動運動を活発に
腸内環境を良好に
刺激物はほどほどに
胃腸の機能を低下させる冷たいものや食べ過ぎは×
肝臓を弱らせるようなことは避ける
などを心がけるようにします。
お悩みの方はぜひ漢方療法をお試しくださいませ。
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