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みやわき健康薬局  宮脇 崇

恐ろしい…現代に蔓延している「痰」によって引き起こされる不快症状や病気

こんばんは^^今日から風や空模様が一気に秋になりましたね。まだ気温は高いので季節は夏ですが、空気は完全に秋に変わっています。



さて、今日は「恐ろしい…現代に蔓延している「痰(飲)」によって引き起こされる不快症状や病気」というお題でブログを書いていこうと思います。



みなさん痰って何だと思いますか?


漢方の知識が何もない方は口から吐き出す、あのあまり感じのよくない「痰」を思い浮かべると思います。


今回、タイトルになっている痰はこの痰を含め、中医学や漢方の世界でいう広い意味での痰になります。




中医学、漢方でいう痰(飲)は「不要な水分」

人体にに絶対に必要な水分。血液の流動性維持に必須であり、全身の細胞の状態維持、更に体の毒を外に排出する時にも使われます。水分がないと干からびてしまい生きていくことはできません。


なので、絶対に必要です。しかし、摂り過ぎてしまったり、体の機能に異常が起きたりすると不要な水分が生まれてしまい、それが様々な不快症状を引き起こします。


中医学や漢方ではこの不快症状の原因となる不要な水分のことを「痰(痰飲とも呼びます)」と呼びます。



✅痰(飲)はなぜ生まれるのか?

  1. 水分の過剰摂取

  2. 暴飲暴食

  3. 胃腸の機能低下

  4. 心肺機能の低下

  5. 皮膚や粘膜の機能低下

  6. 腎臓の機能低下

  7. 肝臓の機能低下

  8. 甲状腺の病気

  9. 全身の疲れ


順番に説明しますね。


①水分の過剰摂取

これは誰でも分かりますよね。余計な水分は常識の範囲内であれば適切に排泄されますが、それを超えると体内に残りやすくなり、むくみや食欲不振、尿量が多くなるなどが出やすくなります。冷たい飲み物やアイスなどを過剰に摂取するのも痰を増やします。


②暴飲暴食

暴飲暴食があると、ミネラルやたんぱく質など水分を保持させる栄養素の摂取量も多くなるので、体内に水分が多く停滞するようになります。肥満や吹き出物、多汗、痰が多いなどが出やすくなります。脂質過多も痰の症状となります。


③胃腸の機能低下

胃腸の機能が低下すると口から入ってきた水分をうまく吸収することができません。なので、水分が胃腸に溜まり、それが胃腸及び気管や鼻腔にむくみを発生させて食欲不振や鼻炎、副鼻腔炎などの症状を発生させます。また、胃腸の機能低下があると、自律神経を介して全身の自律神経を乱れさせ、結果、だるさや頭痛、アトピー性皮膚炎などを引き起こすことがあります。


④心肺機能の低下

心肺の機能低下があると血液を通して栄養や酸素を全身に運ぶことができません。そうなると、特に皮膚などの体表部や頭部、下肢に栄養が循環しにくくなるので、体表部や頭部、下肢に水分が停滞しやすくなり頭痛やめまい、手足むくみ、肌の乾燥、肌や舌の色が悪いなどが出やすくなります。


⑤皮膚や粘膜の機能低下

皮膚や粘膜が弱いと、肌を引き締めたり、汗を出したりするのができにくくなります。そうなると、余計な水分が停滞しやすくなるのでアトピー性皮膚炎や汗疹、湿疹、むくみ、花粉症、鼻炎などがでやすくなります。


⑥腎臓の機能低下

腎臓の機能が低下してしまうと、不要な水分を体外に排出することができにくくなります。よって体内に痰が生じやすくなります。下肢のむくみ、尿量減少、夜間尿の増加、だるさ、貧血などが出やすくなります。


⑦肝臓の機能低下

肝機能が低下してしまうと、体に水分を保持するアルブミンというたんぱく質を合成することができません。なので細胞や血液中に水分が保持されずに漏れ出して「不要な水」が増えます。腹水や胸水、皮下のむくみなどが増加します。


⑧甲状腺の病気

甲状腺ホルモンは代謝を高めるホルモン。 甲状腺機能低下症では、このホルモンが不足するわけですから、体中の物質や水分がうまく代謝できず、あちこちにたまってむくむようになります。全身がだるく疲れやすい、押したら「へこむ」むくみが特徴です。


⑨全身の疲れや冷え、老化

全身が疲れや冷え、老化などがあると、今まで説明した全ての症状が出る可能性があるので、当然水分代謝が低下して余計な水があちこちに発生します。




この余計な水である「痰(飲)」が引き起こす不快症状として多いもの

痰が悪さをする不快症状として多いのは「めまい」「頭痛」「睡眠の悪化」「精神不安」の4つです。


順番に説明しますね。


①めまい

めまいの多くは内耳周辺のリンパ液の過不足や耳石の不具合、そして小脳の血流障害で発生します。これらは頭部周辺の血流障害が主な原因で発生します。この血流障害の原因となるのが痰です。頭部に痰が停滞していると、血流が悪化してめまいを発生させます。


②頭痛

頭痛の原因の一つとして血流障害があります。貧血やストレス、過労などが原因となることが多いのですが痰が原因で血流が悪化することもあります。胃腸虚弱や暴飲暴食、肩こりなどで頭部に余計な痰が発生すると、血流が阻害されて重だるい頭痛が長期に渡って続きます。胃腸症状が付随することもあります。


③睡眠の悪化

余計な水分が停滞していると、寝ている時に気道が浮腫みや肺の圧迫や、全身の血流が妨げられるなどにより、全身の酸素の供給が滞ることがあります。酸欠状態は睡眠の質を著しく悪化させます。高地だと睡眠の質が悪化するのはよく知られています。


④精神不安

痰が腹部や頭部に停滞していると、それが不快刺激となり精神状態を悪化させます。胃腸の調子が悪いと気分悪くなりますよね?鼻炎やめまいがある時(頭部に余計な水分が停滞している時)って気分的にすぐれませんよね?


痰が血流を阻害すると、先ほどご説明しためまいはもちろん、激しい怒りや狂乱状態になることもあります。更に痴呆の原因になることも。



最後に痰の存在をうかがわせる症状をご紹介します

痰(飲)の存在をうかがわせる症状

  • 舌の上に分厚い苔が乗っている(舌が透けないほど分厚い)

  • お腹がチャプチャプと鳴る

  • むくみやすい

  • 口が粘る、唾液が多い

  • 肥満体である

  • 頭が重痛い、重く締め付けられる

  • 体が重だるい

  • 吐気がする

  • 痰が多い

  • 胸が苦しい

  • 悪夢をみる、中途覚醒が多い

  • めまいがする

  • 吹き出物が多い

  • 目、鼻、耳の病気が多い

  • 精神が不安定


痰(飲)の不快症状を改善する方法は原因を見抜いて改善することです。まずは過剰な水分の摂取や暴飲暴食を改善することです。更に体質によって様々な要因が重なります。漢方療法が有効なのでお悩みの方はみやわきまでご相談くださいませ。


※中医学には痰と飲とがありますが、今回は分かりやすく両方をまとめて「痰(飲)」と表現させていただきました。





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