こんばんは^^朝から雲が多く、昼過ぎから冷たい雨が降ってきましたここ鹿嶋市です。明日からは最低気温がいよいよ一桁になるようなので、やっと冬がやってくるようです。冷やさないようお気をつけください。
さて、本日は昼夜を問わず「眠たくてしょうがない」状態が続く場合の原因と対処法というお題でブログを書いていきたいと思います。
皆さん眠気は大丈夫ですか?
少し眠いくらいなら大丈夫ですが、一日中眠たくてしょうがない、寝てばかりいるといった場合には「原因」がある可能性が高いです。
眠たくてしょうがないという症状は、漢方でいう「脾」と「腎」に問題がある可能性が高い
四六時中眠く横になり、声をかけると返事はしますが、またすぐ眠ってしまう状態を漢方では嗜睡(しすい)といいます。嗜眠(しみん)ともいいますね。
特に意識障害などはなく、話は普通にできますし、行動することもできます。しかし、特に何も用事がない時は横になりたがり、その時間が長く、昼も夜も寝ていることが多いという状態をいいます。
✅眠たくてしょうがない原因
胃腸の冷え+水分代謝の低下(脾陽虚+脾の痰飲)
脳の活性と胃腸の機能低下(心脾両虚)
心身全体の活性低下+冷え(腎陽虚)
性ホルモン+心身の活性+エネルギーの不足(腎精不足)
順番に説明しますね。
①胃腸の冷え+水分代謝の低下(脾陽虚+脾の痰飲)
胃腸が冷やされて機能が低下し、結果、全身の水分代謝が低下して、余計な水分が体に停滞している状態をいいます。水が停滞すると体が重だるくなりますよね。当然、脳の機能の低下してしまうので、活性が低下してねむい、だるい状態が続いてしまいます。
頭が重い、だるい、腹が張る、口が水っぽい、むくみがある、舌の苔が厚い、胸が苦しいなどの特徴があります。五苓散や苓桂朮甘湯、平胃散などが適応になります。
②脳の活性と胃腸の機能低下(心脾両虚)
精神的ストレスなどが長期化すると、エネルギーを生み出す代謝機能や脳の機能が低下してしまい、脳の活性と自律神経の乱れによる胃腸機能の低下が引き起こされます。そうなると、体を活性化させることができにくくなり、結果、常に眠い…という状況が作り出されます。
いつも眠い、顔色が悪い、食欲がない、下痢や軟便が多い、動悸息切れ、めまい、ボーっとしていることが多い、集中できない、本を読むことができないなどの特徴があります。帰脾湯や加味帰脾湯、苓桂朮甘湯が適応になります。
③心身全体の活性低下+冷え(腎陽虚)
体を活性化させて温める作用の機能が低下している状態です。体を温める作用は胃腸の栄養吸収、肝臓の代謝、脳の活性、各種ホルモンの活性、筋肉が栄養を取り込んで熱エネルギーに変える作用など様々なことが関与しています。これらが全てシャットダウンしている状態を腎陽虚といいます。
寒がる、腰が冷える、心身が重い、動きたくない、たまにホットフラッシュ、下肢がだるい、尿量が少ない又は多い、夜間尿、顔色が悪い、漠然とした不安や恐怖があるなどの特徴があります。漢方では鹿茸活腎精、鹿茸大補湯、附子人参湯などが適応となります。
④性ホルモン+心身の活性+エネルギーの不足(腎精不足)
性ホルモンの機能低下や精を作り出す材料の不足、全身の細胞分裂作用の機能低下などを腎精の不足といい、これが不足すると体を温める薪が不足してしまうので、心身の活性が低下して横になることが増えます。
精力の低下、月経不順、不妊症、早漏、脱毛、歯が弱い、耳鳴り、耳が遠い、物忘れ、手足に力が入らない、思考力低下、足腰が弱い、火照り又は冷えなどの症状がでます。漢方薬では海馬補腎丸、杞菊地黄丸などが適応になります。
以上4つが主な原因となります。細かく分けると更にたくさんの原因がありますが今回は割愛させていただきます。
昼も夜も眠くてしょうがない
ずっと横になっていられる
時間があれば横になっていたい
という場合には、以上のような理由がある可能性があります。病院に行っても治らない…という場合は漢方療法を試してみてはいかがでしょうか。みやわき健康薬局では常時ご相談を受け付けています。ぜひご相談くださいませ。
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