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みやわき健康薬局  宮脇 崇

板藍根の中医学的効能についてご説明します

こんばんは^^今日は午前中は雲が多かったものの、午後から気持ちよく晴れてくれました。冬はやっぱり太陽が恋しくなりますね。



さて、今回は「板藍根の中医学的効能についてご説明します」という内容でブログを書いていこうと思います。


皆さん板藍根って知ってますか?

板藍根は板藍茶や板藍のど飴、板藍根などの名前で販売されている健康食品の主成分となります。日本では板藍根は健康食品として出回っているので、ハッキリとした効能効果を謳うことができません。なので、「どのような効果があるの?」と疑問に思っている方が多いと思います。我々もハッキリと申し上げることができません。


このような現状があるので、今回は本場の中国ではどのような目的で使われているのかということと、中成薬での効能効果についてスバっと解説していきたいと思います。




清熱解毒作用・涼血消斑作用がある生薬



アブラナ科のタイセイ、ホソバタイセイなどの根を乾燥させたものを板藍根といいます。葉は大青葉として生薬として活躍しています。板藍根と大青葉の効能は類似しています。


板藍根(松藍)は中国葯典(中国の医薬品の公定書)にも記載され、重要な生薬のひとつとして扱われています。


板藍根の中医学における効能効果は清熱解毒+涼血消斑

清熱解毒とは熱毒の邪、発赤・腫脹・化膿・高熱を治す作用をいいます。

涼血消斑とは熱によって生じる色素斑を改善する効果をいいます。


主に急性の熱病に伴って生じる高熱や頭痛、のぼせ、口の乾き、発斑、喉の痛み、耳下腺炎、口内炎、皮膚炎、肝炎、流行性結膜炎、各種細菌感染、ウイルス感染などに用います。



特に注目されているのが急性の感染症への効果です。研究によると、抗菌作用の幅が広く、多種類の細菌の増殖を抑制することや、多くのウイルスの働きを抑制し、インフルエンザウイルスの増殖も抑制することが報告されています。それにより、風邪予防や風邪感染初期の咽頭痛などによく用いられています。かつて上海でA型肝炎が大流行した時、予防と治療に大活躍したという話もあります。




気を付けるべきは「冷やす作用が強い」こと

先ほど説明したような作用がある理由が「消炎作用」があることによります。要するに、冷やす作用が強いので、咽頭痛などの炎症を抑制させることができるということになります。


一方で、この冷やす作用がデメリットになることもあります。体が弱く冷えてしまうと具合が悪くなる方や、胃腸が弱く胃腸が冷やされると食欲不振や悪心、下痢などが生じる場合には、咽頭痛などの不快症状は改善してくれるものの、体全体のバランスを乱してしまうため、用いる時には注意しなければなりません。


体を温めるものや胃腸の働きを改善するものを用いるなど、補正しながら板藍根を使ったり、あるいは他の炎症改善作用のある生薬を用いるなどの工夫が必要になります。




以上を理解して使うことが大事

日本では「インフルエンザの予防に役立つ」「のどの痛みに効く」という板藍根の効果が噂で広まっており、それによって誰にでも構わずに板藍根の健康食品が販売されている傾向がありますが、先ほども申し上げた通り薬性というものがありますので、適切に用いないと胃痛や下痢、冷え、だるさ、体力の低下、頻尿などの冷えによる不快症状が出ることがあることから、きちんとした知識のある漢方家から説明を受けて購入することをおすすめします。


板藍根を使いたい、けど相談できる人がいない…という方はぜひみやわき健康薬局にご相談くださいませ。合っているかどうか判別させていただきます。






ご相談は直接お越しになる以外にも、お電話、メール、LINEなどで対応しております。ぜひお気軽にご利用くださいませ。 TEL 0299-82-6897(お電話の場合はすぐに対応出来ない場合があります。予めご了承くださいませ) mail miyawaki-kenkou@amber.plala.or.jp LINEはホーム→右上の人+マーク(友達追加)→検索→@578zspjvで検索してメッセージ下さいませ



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