こんばんは^^朝から気持ちのいい青空が広がった鹿嶋市です。真っ青な秋空を見ていると気持ちがスッキリしますよね。
さて、今回は「柿蒂湯(シテイトウ)」という漢方薬がなぜしゃっくりに効果を発揮するのかについてご説明していこうと思います。
まずは柿蒂湯のご紹介をします
★柿蒂湯の効能効果
しゃっくり(本当にこれしか書かれていません(笑))
★用法容量
15歳以上の大人 1回1包 1日3回服用
15歳未満7歳以上 1回2/3包 1日3回服用
7歳未満4歳以上 1回1/2包 1日3回服用
4歳未満2歳以上 1回1/3包 1日3回服用
2歳未満 1回1/4包 1日3回服用
★成分・分量(3包中)
シテイ:5.0g
チョウジ:1.5g
生姜:1.0g
次に中身の効能について調べていきましょう
柿蒂(シテイ):柿のへたです。味は苦く薬性は微温で胃に入ります。胃に入って気を下に降ろすという働きがあります。要するに筋肉の過剰な収縮を抑制していつも通りの動きに戻すという作用です。
丁子(チョウジ):チョウジのつぼみです。味は辛く薬性は温性で胃腸や腎に入ります。胃が冷えたことによる吐き気やしゃっくり、下痢、食欲不振に効果があります。下半身を温める作用もあります。
生姜(ショウキョウ):生姜の根です。味は辛く薬性は温性で肺と胃腸に入ります。体を温めたり、脳を興奮させる作用があります。また毒消しの作用も。胃が冷えたことによる吐き気も改善します。
以上の生薬の効果をまとめますと
体を温める(特に胃腸)作用
胃腸の働きを良好にする
上にあがってこようとするものを下に降ろす(吐き気やしゃっくりなど)
などがあることが分かります。
✅これら作用がなぜしゃっくりに効くのか?
しゃっくりは医学用語では『吃逆(きつぎゃく)』と呼ばれ、肺の下に位置する横隔膜のけいれんによって起こります。けいれんは筋肉の緊張が原因なので、その緊張を「温める+緊張を緩和させる+胃腸の機能を改善する」ことによって戻します。それによってしゃっくりを止めます。筋肉の緊張を緩和させる作用のある芍薬甘草湯などもよく使われています。
しかし、人によっては熱いものや刺激物の摂取によって発生するケースもあるので、一概に柿蒂湯などの温める漢方薬が適応になるとは限りません。熱症状がある場合には清熱作用のある漢方薬を併用することがあります。
★しゃっくりによく用いられる漢方薬
柿蒂湯
芍薬甘草湯
呉茱萸湯
半夏瀉心湯
半夏厚朴湯
四逆散
桂枝加竜骨牡蛎湯
柴胡加竜骨牡蠣湯
開気丸
どのような漢方薬が適応になるのかはその時の体の状況や体質、何が原因でしゃっくりが出ているのかなどによって異なります。
通常、しゃっくりは放置していても治るものですが、体調によっては長引くことがあるので、そのような時は漢方薬などで止めることが有効だと思います。また、抗がん剤や脳腫瘍、肺や胃の病気、術後、腎不全などが原因で生じることもあります。これらの場合も場合により漢方薬にて対応できることがありますので、お悩みの方はぜひご利用してみてはいかがでしょうか。
ということで、今回は柿蒂湯がなぜしゃっくりに効果があるのかという説明になりました。ぜひ皆様の健康維持にお役立てくださいませ。
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