こんばんは^^今日は晴れましたがこのところ雨が多くジメジメした日が続いていますね。ジメジメした日は気分が落ち着くのはいいですが、何となくスッキリしないというよくない面もあります。
そんなよくない面の一つとして
胃腸の調子が悪くなる
下痢が多くなる
頭痛や頭重、耳鳴りが頻繁に出る
体が重だるく、いつも眠たい
むくみが悪化する
アトピー性皮膚炎などが悪化する
などがあります。
実はこれらが今のようなジメジメした時期によく出る人は「湿気負け体質である」といえます。
✅湿気負け体質とは?
湿気負け体質とは一言でいうと「湿気によって不快症状が出る体質」です。 湿気が多い状況になると、その湿気によって水分代謝の異常や自律神経のアンバランスが引き起こされて体調が悪化します。
前回のブログでも説明しましたが、雨&ジメジメという環境だと誰でも体調が乱れる
前回ブログ→現在(雨の日)の体調で自分の体の傾向がわかるかも (←クリックするとジャンプします)
✅雨降り&ジメジメだと体調が変化する理由
空気中の酸素量が減るので、体の酸素量も減る→エネルギー代謝量の低下→副交感神経が優位に
気圧の低下により外圧が低下→血管や筋肉が弛緩しやすくなる→心身がリラックス
湿度が上昇→体表部から熱が逃げにくくなる→体表部の血管拡張&熱がこもる→心身がリラックス
雨音→1/fゆらぎ効果でリラックス
太陽が出ていない→光による交感神経刺激がない→リラックス
メラトニンがストップされにくい→心身が覚醒しない→体がシャキッとしない
以上のような要因によって自律神経が刺激されるので誰でも体に変化が起こります。しかし、湿気負け体質の人はその変化のうち、よくない変化(不快な変化)が強く出るようになります。その変化が先ほど挙げたむくみや食欲不振などの変化となります。
湿気負け体質の方の特徴
湿気負け体質とは水分代謝が良くない人のことをいいます。普段より水分代謝が悪く、余計な水分をため込んでいる人というのは、今のような「より湿気が溜まりやすい時期」に体調を悪化させることが多くなります。
舌の表面に舌体が透けないほど分厚い苔が乗っている
舌が全体的にむくみ、サイドの部分に歯型がついている
胃腸の働きがあまりよくない
むくみや吹き出物が多い
台風などの気圧の低下があると調子が悪くなる
慢性的なめまいや立ち眩みがある
朝起きて手を握るとむくみで違和感がある
乗り物酔いしやすい
腹部に水分が溜まっていることを感じることが多い
などの症状を普段より感じている傾向があります。
✅水分代謝が悪くなる原因
身体の中で水分代謝を担っているのは漢方でいう
①脾
②肺
③腎
④肝
と関係があります。
順番に説明しますね。
①脾
脾は胃腸及び消化吸収に関わる臓腑や栄養吸収に関わるものすべてを指します。よく分からねーな…という方は胃腸及び消化液と捉えてOKです。
胃腸は体全体の活性に必要な栄養素や水分の吸収を行う場所です。また、自律神経に深く関わり、「調子がいい→体全体の自律神経もいいバランスを保ることにつながる」という関係性があります。このような関係性によって体全体の水分量及び、代謝に関わる自律神経に関与しています。
②肺
肺は肺という臓器と粘膜及び皮膚、皮毛、肌の免疫、津液を全身に散布するという働きを持ちます。肺の機能により酸素が吸収されて全身の活性がなされます。酸素の吸収ガスの排出が行われないと代謝が低下して全身に余計な水分が溜まりやすくなります。
また、汗の量なども調整しているので、機能低下→汗をかけない→水分が滞りやすくなるという状況が起きやすくなります。
③腎
腎は腎臓及び副腎、その他ホルモン系、脳、骨や関節、免疫、生殖器系などを含めたものをいいます。腎臓は全身の水分の調整を行っている臓器なので、機能が弱いと水分調節に異常を来します。ホルモン系や脳も水分代謝に関与していますので、併せて腎の機能は大事ということになります。
④肝
肝は肝臓と血液中の栄養素、筋肉、自律神経、目の機能を指します。
肝臓が弱るとアルブミンの合成やミネラルの管理がうまくいかなくなる、更に全身的な活性低下により体全体の水分に過不足が生じやすくなります。また、自律神経も脆弱になるので気温差や気圧の変化に弱くなります。
以上のような漢方でいう脾、肺、腎、肝といった臓器の影響によって水分代謝が悪化して湿気負け体質が作り出されることもあります。
また、単純に暴飲暴食、過労で疲れている、老化で発生することもあります。
湿気負け体質の改善法
水分を摂り過ぎない
甘いものやあぶらっこいもの、塩分の摂り過ぎなどは×
疲れをためない
規則正しい生活を送る
適度に運動を行い体力をつける
適度に汗をかく習慣をつける
お風呂で温まる習慣をつける
朝ごはんを食べるようにする(午前中の代謝を活性化させる)
食事はしっかり噛んで飲み込むようにする
食事はバランスを重視した日本食中心
冷たいものを一気飲みしない(飲み物はこまめに)
アルコールやたばこは控えめに
脂質の多い食事の摂取や過度の肥満は改善する
就寝中の低酸素に注意する
体を冷やさない
脱水に注意する
ストレスから遠ざかる
質の良い睡眠をたっぷりと
はと麦、とうもろこし、とうがん、小豆、枝豆、大根、梅、りんご、海藻類、抗酸化物質、各種香辛料など水分代謝を活性化させるものを適度に摂取する
漢方薬では五苓散や六君子湯、苓桂朮甘湯、防己黄耆湯などが有名どころですが、実際には五臓の虚実や体全体のバランス、先天的な影響なども絡むので、実際の処方は細かい弁証が必要になります。
今回は以上になります。気になる方はぜひみやわきにご相談くださいませ。
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