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みやわき健康薬局  宮脇 崇

注意喚起!風邪予防のために葛根湯を飲み続けたらどうなるのか

こんばんは^^朝から気持ちよく晴れてくれましたここ鹿嶋市です。連休明けは気温が急上昇して春めいた感じになるようです。暖かくなると楽しい気分になりますね。



さて、今回は「注意喚起!風邪予防のために葛根湯を飲み続けたらどうなるのか」というお題でブログを書いていこうと思います。


皆さん大好きな葛根湯です。

葛根湯ってなぜ認知度が高いか知っていますか?

それは「効果を感じやすい+利用する頻度が高い」からです。ボヤっとした効果を感じにくい漢方薬ではなく、どなたでも効果を感じやすいという特徴があり、更に風邪の寒気に用いる漢方薬なので利用される頻度が高いというのが認知度が高い理由になります。


葛根湯の効果を説明しますね。


✅葛根湯の効果

  • 体を温める

  • 発汗させる

  • 筋肉の緊張を緩和させる

  • 咳を止める

このような作用を持つ漢方薬です。


✅漢方薬を使う目的

風邪による寒気や悪寒、関節痛などの違和感を取り除くと共に、体温が上がるのを助ける(悪寒がする時は体が体温を上げようとしています。体温を上げる目的はウイルスや細菌などの風邪の原因菌を死滅させるため。体温が37~38℃くらいに上がると免疫力は約5倍にはね上がるといわれています)ためです。このため、体温が上がり切ってしまい、心身が火照っている状態の時は用いる必要はありません。




この葛根湯を予防目的で飲み続けたらどうなるのか?



結論から申し上げますね。

健康に問題が発生する可能性があります。販売されている葛根湯は量が少ないので、それほど強烈な効果はありません。なので、ずっと飲んでいても問題ないケースもありますが、一方で動悸や不整脈、心身のだるさなどが発生こともあるので注意が必要です。



✅不快症状が発生する理由を説明します


葛根湯には麻黄や桂枝、生姜といった体を温める生薬が入っています。これにより、体温が上がり悪寒や節々の痛み、肩こりなどの不快症状を軽減させると共に、体温を上昇させてウイルスや細菌を撃退するという効果を発揮します。


葛根湯が体温を上げるメカニズムは中枢神経の刺激になります。皆さん怒ったり、興奮したりすると頭に血が上ったり、体が火照ったりしませんか?なぜこのような熱の症状が出るのかというと中枢神経が興奮するからです。葛根湯の体温上昇も同じで、中枢神経を興奮させる作用のある生薬の働きによって体温を上げています。


ということは、葛根湯を飲み続けていると「常に中枢神経が刺激されている」ということになります。例えで説明しますと、「濃いコーヒー+唐辛子+生姜」を一緒に摂って神経を刺激している状態と同じです。常に怒り続けている、走り続けているといった興奮状態が続いているのとも似ています。


ちょっと大げさですが、葛根湯を飲み続けるということは以上のような状態になっているということになります。よって、眠れなくなる、動悸がする、胃痛がする、イライラするなどの神経症状と、火照る、汗が止まらない、目が乾くなどの熱症状が出やすくなります。また、神経刺激が続くと心身が疲弊するので、だるい、眠い、めまいがする、虚脱感が出るなどの疲れの症状がでることもあります。


要するに、「神経を過剰に刺激する+体力を消耗する」という作用があるので、神経症状が出やすくなること+心身の消耗というデメリットがあるので注意が必要になるということです。




では、風邪予防効果に対してはどうなのか?



体温が37~38℃くらいに上がると免疫力は約5倍になるといわれていますので、葛根湯を服用して常に体温を上げていれば免疫力も上がるので風邪予防効果が高くなる、と考えたくなります。


実際に葛根湯を飲む(風邪を引いていない状態)と、ごく微妙~1℃前後体温が上昇するといわれています。※風邪罹患時は体があげようとしているのでもっと上がることが多いです。


なので、何もしていないよりは免疫力も高くなります。


ここまで読んで「やった!やっぱり毎日葛根湯を飲むのは予防になるんだ!!」

と思う方が多いかと思いますが、先ほど申し上げたように、葛根湯には体力を消耗させてしまうというリスクがあるので、場合によっては体力が消耗してしまい、結果、免疫細胞の機能低下を招き「余計に風邪に罹患しやすくなる」「風邪がひどくなり、長期化しやすくなる」という状態になってしまうことも。


要するに、葛根湯を飲むと体温が上がって免疫が高くなる可能性はあるけど、一方で逆に体力が低下して風邪に罹患しやすくなるという危険性も秘めているということになります。(また、先ほど説明したように、動悸などの神経症状が出ることもあります)


あなたはこのようにギャンブルのような予防法を利用したいと思いますか?



聡明な方であれば他の方法を探すと思います。




漢方では風邪の予防として

  1. 心身のバランスを改善する

  2. 皮膚粘膜の機能活性+免疫を活性化させる漢方薬を用いる

  3. ウイルスや細菌を死滅させる生薬を服用する

という方法を用います。心身のバランスが乱れている場合は①を。免疫や皮膚が少し弱いという方は②を。特に心身に問題はないけど予防したいという方は③の方法を選択するようにします。


その他、一般的に言われているうがい手洗いやマスク、換気、しっかりと歯磨きする、睡眠時間の確保、体を冷やさない、過労しない、バランスの取れた食生活、ストレスフリー、適度な運動などを心がけることも大事になりますね。



今回は以上になります。薬は使い方が大事です。何か分からないことがありましたらみやわき健康薬局にお尋ねください。






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