こんばんは^^今日は朝方は雨が降っていたものの、それから曇り~晴れと尻上がりに天気がよくなってきましたね。日中は気温が高いですが朝晩はすっかり秋なので体を冷やさないようにしてくださいね。
さて、今日は「漢方の知恵。今からできる冬の冷え性対策」という内容でご紹介していきたいと思います。
夏の暑いのも嫌だけど冬の寒いのも大嫌いという人多いのでは?
特に女性は冷え性の人が多く約7割の方が冷え性…というデータがあります(男性は4割)。
その冷え性を改善する方法について漢方の知恵を借りながらご紹介します。
まずは、体が冷える生活習慣を改善する
まずは物理的に冷やしてしまう生活習慣を改善しよう。
これを治さないと漢方薬を飲んだり、筋トレなどをしても冷えが治りません。
✅体を冷やす生活習慣(まずはこれらを見直しましょう)
薄着で過ごす
湿気が多い環境
冷房で冷やし過ぎる
部屋が寒い
入浴しないでシャワーで済ます
夜ふかし
夜に外出する
睡眠不足
偏った食生活
体を冷やす生野菜や果物、アイスなどの摂り過ぎ
冷たい飲み物の摂り過ぎ
甘いものの食べ過ぎ
これら物理的に体を冷やすということを徹底的に排除していくようにします。今の季節(秋の始まり)から心がけてやっていくようにします。
次に体の中を改善していく
次に体の中の要因を考えていきます。
✅冷えを引き起こす体内の要因
貧血(漢方でいう血虚やエネルギー不足も含む)
ストレスによる自律神経の乱れ
血流の悪化
ホルモン分泌の乱れ
内臓の機能低下
代謝の低下(筋力不足も含む)
順番に説明しますね。
①貧血(漢方でいう血虚やエネルギー不足も含む):症状→めまい、立ち眩み、顔色が悪い、月経が遅れる、月経量が少ない、だるい
貧血や漢方でいう血虚(血液全部の不足や血液があってもちゃんと機能していない状態)、血液が運搬するエネルギー全般の不足などがあると、全身の細胞に栄養素が行き届かなくなるので機能が低下してしまい、熱エネルギーの発生が乏しくなるので身体が冷えやすくなります。
対策:血を増やす赤み肉や赤みの魚、卵、豆類、乳製品、イモ類やフルーツ類などの甘味があるものなどを全体のバランスを考えながらしっかり摂取するようにします。鉄鍋を使うなども有効です。
漢方薬:婦宝当帰膠、人参養栄湯など
②ストレスによる自律神経の乱れ:症状→イライラや不安感がある、下痢便秘が交互、胸が張る&痛い、不眠、胃痛、食欲にムラがある
ストレスなどによって自律神経が乱れると、体温調節の命令を出す自律神経がうまく機能しなくなります。すると寒くても熱を作り出すことができにくくなるので冷えが出やすくなります。
対策:運動やストレスなどで適度に体を動かすことや、カラオケや趣味に没頭するなどストレス状態を改善することを積極的に行うようにするといいでしょう。セロリや春菊、柑橘系のフルーツなど香りの強い食べ物を適度に摂るのも効果的です。
漢方薬:逍遥散、柴胡疎肝湯など
③血流の悪化:症状→固定痛がある、シミが多い、関節痛がある、頭重感がある、肩こり、顔はのぼせるけど足は冷える
血液の質がよくなかったり、血管が収縮している、動脈硬化などで血流が悪化していると、当然のことながら血液が全身に循環しにくくなるので冷えが出やすくなります。
対策:運動やストレッチ、入浴などで血流改善を行うと共に、喫煙や暴飲暴食(脂質や糖質の過剰摂取は×)などを避けるようにします。玉ねぎ、にんにく、らっきょう、クエン酸、青魚、桃、きくらげなどの血流改善作用のある食べ物を積極的に食べるのも効果的です。
漢方薬:冠元顆粒、桂枝茯苓丸など
④ホルモン分泌の低下:症状→月経不順、精力低下、下半身がだるい&冷え、めまい、横になっていたい、ストレスに弱い
男性ホルモン、女性ホルモン共に性ホルモンには血流を良好にするという働きがあります。性ホルモンが乱れて分泌が滞ると、血流が悪化するので③の症状により冷えが出やすくなります。また、老化やダイエット、長期ストレスなどによって各種ホルモンの分泌や活性が低下してしまうと、全身の代謝が低下してしまい、熱エネルギーの発生が低下して冷えが引き起こされます。
対策:過度の性生活や過労、栄養の偏り、ダイエット、長期ストレスなどはホルモン分泌に問題を発生させるので、なるべくこれらによって心身を疲弊させないようにしましょう。人参、卵、レバー、うなぎ、ごま、豚肉、トマト、牡蛎、青魚、納豆、山芋など俗に言う精の付くものを全体のバランスを考えながら食べるようにします。
漢方薬:杞菊地黄丸、八味地黄丸など
⑤内臓の機能低下:症状→特定の臓器に問題がある
五臓のどこかの臓器の機能が低下しても冷えの原因になります。それぞれがつながっており、そのつながりによって機能低下が連鎖して全身のエネルギー代謝が低下するからです。
対策:各臓器別に見合った対策法を行います。
肺:適度な運動と湿度管理、風邪の予防、禁煙、大気汚染対策
胃腸:腹八分目、水分の過剰摂取はしない、暴飲暴食はしない、よく噛んで食べる
心臓:ストレスや暑熱の環境の回避、過労しない、適度な運動、辛いもの✖
肝臓:ストレスや飲酒は×、不要な薬&サプリは×、甘いものや脂質の摂り過ぎは×
腎臓:脱水予防、血流の改善、たんぱく質や甘いもの、脂質の摂り過ぎは×、薬の摂り過ぎに注意、禁煙
漢方:体質や症状によって異なります
⑥代謝の低下(筋力不足も含む):症状→むくみ(下半身)、太りやすい、食べてないのに太る、肌荒れ、低血圧、低体温、便秘
筋力不足や低下、運動不足、肥満、水分の摂り過ぎ、老化、過度のダイエット、過労、長期ストレスなどがあるとエネルギーを生み出す、代謝という働きが低下してしまい、体全体の熱エネルギー量が不足します。
対策:疲れている場合には休み、運動不足の場合には運動及び筋力アップするようにします。飲食物も大事になるのでバランスよく鮮度の良いものを食べるようにしましょう。ビタミンB群が豊富な豚肉、かつお、マグロ、モロヘイヤ、納豆、鶏むね肉、エリンギ、アボカド、サバ、ゴマ、アーモンドなどをバランスを考えながら摂るようにします。胃腸を労わる生活も大事になります。
漢方:補中益気湯、防己黄耆湯など
以上になります。女性の場合は①と⑥が合わさった感じの方が多いですね。しかし、今からしっかり改善することで程度の差はありますが、確実に改善すると思います。ぜひ参考にしてくださいませ。
何か分からないことがありましたら、遠慮なくみやわきまでお尋ねくださいませ。
ご相談は直接お越しになる以外にも、お電話、メール、LINEなどで対応しております。ぜひお気軽にご利用くださいませ。 TEL 0299-82-6897(お電話の場合はすぐに対応出来ない場合があります。予めご了承くださいませ) mail miyawaki-kenkou@amber.plala.or.jp LINEはホーム→友だち→公式アカウント→「みやわき健康薬局」で検索してメッセージ下さいませ
Comments