こんばんは^^朝晩はピリッとした冷気が漂い、やっと秋の深まりを感じられるようになってきましたね。これから最低気温が一桁になってきます。しっかり防寒するようにしましょう。
さて、今回は漢方薬で一番切れ味のいい処方「柴胡桂枝湯」のご紹介という内容でご紹介していこうと思います。
「切れ味がいい」とは効果を実感できるという意味になります。
漢方薬は長く飲まないと効かないという都市伝説がありますが、それは漢方薬の用途によって異なります。
例えば風邪や頭痛などに用いる漢方薬は即効性があり、逆にうつ病や高血圧など長年の蓄積によって生じた病の場合は、長期に渡り漢方薬を服用すると共に、原因となっている生活習慣の改善も同時に行うようにしなければ改善しないといった感じです。
今回ご紹介する柴胡桂枝湯は前者。服用するとすぐに効果を実感する漢方薬になりますが、疾病によってはやや慢性の病に使うこともあります。
柴胡桂枝湯が切れ味を発揮するのは「胃腸風邪」
これは大げさかもしれませんが、柴胡桂枝湯と出会ってから
「柴胡桂枝湯に出会ってから人生が変わった」
「ずっと悩んでいたことから解放された」
といわれる方が本当に多いです。そして私自身も胃腸風邪にかかった時には必ず服用するのですが、いつも効き目の高さに驚かされます。
さっきまでトイレで「死ぬかも」というほど苦しんでいた吐き気や下痢、腹痛があっという間に治ってしまいます。何となく誇大広告で摘発されそうで怖いですが、本当のことなのですみません。。
柴胡桂枝湯に配合されている生薬は
柴胡
半夏
桂皮
芍薬
オウゴン
人参
大棗
甘草
生姜
の9種類。
芍薬と甘草が胃腸のけいれんを改善して痛みを軽減させます。
柴胡とオウゴンは胃腸の粘膜にある炎症を緩和させます。
半夏と生姜は吐き気を改善します。
人参、大棗、生姜、半夏は消化吸収を促進します。
桂皮は胃腸内に溜まった余計な水分を吸収させるという働きがあります。
生姜、桂皮、柴胡、芍薬、オウゴン、甘草にはいずれも抗菌作用があります。
まとめますと、胃腸に起きている炎症や消化不良、水分の停滞を改善すると共に悪い菌を抑制し、痛みの原因となる筋肉のけいれんや炎症を改善するという作用を持つ漢方薬ということになります。
何となく素晴らしい感じじゃないですか?
漢方薬には抗菌作用や抗炎症作用を持つ生薬っていっぱいあるのですが、その組み合わせによって大きく効果が違ってくるという特徴があります。この柴胡桂枝湯はその組み合わせの妙により、日本人の胃腸風邪にピッタリ来るようになっている、と私は思います。
適応となる胃腸風邪とは何ぞや?
胃腸は本来、胃酸がある臓器なので細菌やウイルスは死滅するのですが、胃腸が弱くて胃酸の分泌が悪い方の胃腸への細菌又はウイルス感染や酸で死滅しにくいウイルス(ノロウイルスなど)による胃腸への感染を総称して胃腸風邪と呼ばせていただきます。
また、中には特に悪い菌が胃腸に侵入していなくても、風邪を引いたときに胃腸の調子が悪くなる方もいらっしゃいます。その場合も胃腸風邪に含めます。
まとめますと
急にお腹が痛くなって何度も下痢をする。吐き下しをする
寒気やくしゃみ、だるさなど風邪症状を伴った腹痛、下痢、吐き気、気持ち悪さ
風邪を引くと決まってお腹がムカムカする、気持ち悪くなる
風邪中期以降の食欲不振
などが具体的な柴胡桂枝湯が適応となる症状です。
その他、普通に胃腸薬としても使えます。
食べ過ぎてしまった→のちに胃がムカムカする
体を冷やした、冷たいものを飲んだ→食欲不振
ストレス性の胃痛
胃腸虚弱者のアレルギー性鼻炎
胃腸虚弱者のストレス疾患
などにも適応になります。(ご利用の際は知識のある人に要相談)
非常にベクトルが広く使いやすい漢方薬なので当店では大活躍しています。
今回は以上になります。
家に置いておくと非常に便利な漢方薬です。ドラッグストアにも置いてありますので、ぜひ胃腸が弱い…という人は利用してみてください。
飲んでみたいけど、自分に合っているか不安…という場合はみやわきまでご相談くださいませ。
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