こんばんは^^朝からずっと雲が多く、ちょっとムシムシするような一日となりました鹿嶋市です。来月の頭までずっとお天気が悪いみたいですね。気分だけは明るくいきましょう。
さて、本日は「痛みを根本から改善!痛風の漢方対策」というお題でご説明していきたいと思います。
皆さん痛風は大丈夫ですか?
痛風は風が吹いても痛いというほど強烈な痛み。発作が治まった後も長期にわたって治療に取り組むことが重要となります。
痛風の原因は3つに分かれます
✅痛風が発生する原因
プリン体を増やす原因となる食べ物を摂りすぎる
細胞の新陳代謝が高まる時
腎臓の機能が低下している時
順番に説明しますね。
①プリン体を増やす原因となる食べ物を摂りすぎる
これは分かりやすいですよね。痛風はプリン体が尿酸に分解され、その尿酸が増えすぎると尿として排泄できなくなり体に中に溜まってしまうことにより発生します。つまり、材料が増えすぎてしまうと外に出せなくなってしまい痛風が出やすくなるということになります。
プリン体が多い食べ物は肉や魚の卵、魚介類、干ししいたけ、豚骨ラーメンなどになります。なのでこれらを始め、全体的に高カロリーにならないようにする必要があります。
また、肥満や脂肪肝、内臓脂肪との関連性も指摘されています。体が脂肪をため込んでいると、インスリン抵抗性が生じやすくなり、それによって尿酸が体にたまりやすくなります。
アルコールも尿酸値を引き上げてしまうので注意が必要です。アルコールは体内のエネルギー源であるATPといわれる物質の分解を進めてしまいます。その結果、体内に尿酸が増えてしまいます(ATPからプリン体が放出されやすくなる)。
以上をまとめますと
食べ過ぎに注意する
肥満に注意する
アルコールに注意する
が大事になります。
※尿酸値が高い人はアルカリ食品を意識して摂ろう!
尿酸値が高い人は尿の酸性度が高い傾向があります。尿が酸性になると尿酸が溶けにくくなり、尿路結石を招く可能性があります。そのため、尿をアルカリ化にすることで尿酸の溶解度を高め、排泄されやすいようにしなければなりません。また、血液のアルカリ化は尿酸の結晶化を防ぐという役割もあるので痛みの軽減にもつながります。
アルカリ食品:クエン酸、昆布などの海藻類、トマト、にんじん、きゅうり、レモン、柿、パイナップル、インゲン豆、大豆、バナナ、人参、レタス、大根など。
②細胞の新陳代謝が高まる時
激しい運動や強いストレス、過労、性生活過多など心身及び脳の活性が高まると細胞の新陳代謝が高まります。そうすると、通常は再利用される尿酸が再利用されずに血液中に放り出されてしまいます。その量が増えると尿酸が増えすぎて痛風が引き起こされます(プリン体はアデノシン三リン酸(ATP)という、エネルギーを発生する物質の中にも存在します。ATPは身体活動のあらゆるところで利用された後に、普通ならが再び元の状態に戻ります。しかし、激しい運動やストレス時などは元に戻らずに尿酸に分解されてしまいます)。
また、運動やストレス、過労などは脱水を招きます。脱水傾向になると、血液が濃くなってしまうので尿酸の行き場がなくなることや、尿として排泄されにくくなるのでデメリットとなります。
降圧利尿薬などの服用によって尿酸値が高くなることもあります。
※ポイント!
ストレスに注意しよう!ストレスがあると新陳代謝が急激に高まるので痛風発作が起こりやすくなります。更にストレスは体を酸性に傾けてしまうので更に痛風リスクを増加させ、尿路結石の原因にもなります。
③腎臓の機能が低下している時
腎臓の機能が低下していると、痛風の原因となっている尿酸を尿として排泄させることができません。よって、痛風が引き起こされやすくなってしまいます。
また、尿酸の結晶が腎臓に溜まり、腎機能が低下することもあります。腎機能が低下すると更に尿酸が溜まりやすくなり負の堂々巡りになることも。
漢方薬では対症療法と体質改善の2種類の方法で改善する
✅痛風に対する漢方薬での対処法
単純に痛みを改善する
体質改善を行い改善する
順番に説明しますね。
①単純に痛みを改善する
尿酸が増えすぎると、それを体は異物として認識して白血球が攻撃をしかけます。その時に活性酸素やプロスタグランジンを放出して毛細血管を拡張させます。これが発赤や腫れ、激しい痛みを伴う炎症の原因となります。その後、白血球が尿酸によって破壊され、その過程で乳酸が発生し、血液を酸性化させ、さらに尿酸が結晶化しやすくなる悪循環に陥ります。
漢方では活性酸素を抑制させること、血管の過拡張を抑制することに重点を置きます。
越婢加朮湯
循環元
冠元顆粒
桂枝加朮附湯
疎経活血湯
ヨクイニン湯
竜胆瀉肝湯
牛黄
シーアルパ100
などを用いることが多くなります。
また、尿酸の結晶化を抑制する「石流茶」をおすすめすることもあります。クエン酸や重曹なども石を溶かす作用があるので改善に有効です。
②体質改善を行い改善する
こちらは痛風を根本から改善します。痛風の漢方的な体質は以下の通り
肝気鬱結
湿熱
腎気虚
・肝気鬱結:ストレスや労働過剰、睡眠不足などで脳が興奮している状態です。先ほども説明した通り、ストレス状態だと代謝が亢進するので尿酸が増加してしまいます。加味逍遙散や抑肝散加陳皮半夏、柴胡加竜骨牡蠣湯などで対処します。
・肝陽上亢:①の状態が長引いたり、老化によって身体の水分保持力が低下すると脳が興奮しやすくなり、何もしていないにもかかわらず心身がストレス状態になり代謝が活性化してしまい尿酸が増えてしまいます。釣藤散や七物降下湯、杞菊地黄丸などで対処します。
・湿熱:暴飲暴食、プリン体を含むものの摂りすぎなどがある場合はインスリン抵抗性を招くので、それによって尿酸値が上昇してしまいます。大柴胡湯、茵陳蒿湯、木鶏丹、竜胆瀉肝湯などで対処します。
・腎気虚:腎が弱っていると尿酸をうまく排泄できなくなるので、尿酸値が上がってしまいます。六味丸や杞菊地黄丸、八味地黄丸+血流改善薬(冠元顆粒、冠脈通塞丸、シーアルパ100など)+黄耆などで対処します。
以上、簡単になりますが、漢方薬での対処法になります。
✅痛風予防として大事なこと
動物性たんぱく質や脂質は摂りすぎない
ストレスから遠ざかる
働きすぎや寝不足はしない
アルコールを摂りすぎない
水分を適切に摂取する(脱水に注意する)
激しい運動はしない
熱中しすぎることに注意(ゲームやポルノ、パチンコなど)
アルカリ食品を適度に摂取する
クエン酸を適度に摂取する
適度に運動をしてカロリーを燃焼する
肥満体にならないように注意する
心身の負担を減らす(〇〇のしすぎ、摂りすぎをやめる)
今回は以上になります。よい週末を!
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