こんばんは^^朝からとても気持ちがいい晴天となりました鹿嶋市です。連日本当にいいお天気が続きますね。寒い冬はお日様の温かさが身に沁みます。
さて、今回は盛んにCMで流れてる「夜間尿の効く八味地黄丸」ってどんな漢方薬?という内容をご紹介していこうと思います。
このCM観たことありますよね?
結構、インパクトがあるみたいで、当店にも問い合わせやご購入のお客様が相次いでいます。
CMを観ると、夜間尿の回数が多い方や、残尿感、尿漏れがある方に効果がある商品であることがわかります。更に「体を温めながら」と説明していることから「冷え」に対しても効果があると捉えることができます。
この漢方薬果たしてどんな漢方薬なのでしょうか?
簡単に説明しますね。
八味地黄丸は補腎薬の一種
八味地黄丸は漢方の中では補腎薬という分類になります。
✅補腎薬とは
中医学では、腎は、単に腎臓のことではなく生殖器官やホルモン系、カルシウム代謝、自律神経系など幅広い機能を指します。腎の働きが弱ったり、衰えることを「腎虚(じんきょ)」という言葉で表します。
八味地黄丸に含まれている生薬は全部で8種類。
地黄(ジオウ)主役の生薬:水分保持、腎の働きを補う、精や血を補う
山茱萸(サンシュユ):水分や精の保持に働く(出過ぎを抑える)
山薬(サンヤク):胃腸の働きをよくする。腎や肺の機能を補う。栄養を水分を補う。
沢瀉(タクシャ):余計な水分と熱を排泄する
茯苓(ブクリョウ):水分の吸収及び排泄の働きを補う
牡丹皮(ボタンピ):余計な熱を取り去り、更に血液の流れをよくする
桂枝(ケイシ):体を穏やかに温めて血流をよくする
ブシ末(ブシマツ):体を元気にする。大きく温める。血流を良好にする。
この配合をみて分かと思いますが、水分や栄養を補う生薬が3種類と、逆に外に排泄する生薬が3種類、そして体を温めながら血流を改善する生薬が2種類入っているのが八味地黄丸です。
✅水分や栄養、身体の機能を補う生薬
地黄
山茱萸
山薬
✅余計な水分や熱を排出させる生薬
沢瀉
茯苓
牡丹皮
✅体を温めて血流を良好にする生薬
桂枝
ブシ末
以上をみたらわかると思いますが、西洋医学でいう「腎臓」の機能を補っているのが分かります。腎臓は体の老廃物を水分と一緒に排泄するという機能と、排泄する際に尿中に混ざってしまった体に必要な栄養素を再吸収するという機能が主です。
その他、赤血球の合成を促すホルモン分泌やカルシウムを体内に吸収させるのに必要な活性型ビタミンDを合成するという働きがあります。
即ち、八味地黄丸は腎臓の働きを助ける処方です。余計な水分を排泄して血圧を調整する機能を助け、必要な水分や栄養を留める働きによって、ミネラルやたんぱく質の再吸収を助ける。更に体を温めてあげることにより、血流を活発にして腎臓への血液の流入を助けてあげて腎臓自体の働きを向上させるという効能があります。
もちろん、先ほどご説明した漢方でいう「腎」の働きである「生殖器官やホルモン系、カルシウム代謝、自律神経系など幅広い機能」などにも効果を発揮しています。
八味地黄丸が適さないと思われる人
ご説明した通り素晴らしい漢方薬ですが、当然、適さない方もいらっしゃいます。
✅適さない可能性がある方
胃腸が弱い方:八味地黄丸には消化があまりよくない生薬が含まれています。よって胃腸が弱い方が服用すると「胃もたれ」や「消化不良」が発生することがあります。
火照りや動悸がある方:八味地黄丸には体を温める生薬が配合されています。なので、普段よりほてりや動悸がある方は、不快症状を憎悪させてしまうことがあります。
血圧が高い方:こちらは必ずではないのですが、八味地黄丸には水分を留めるという働きがある(排泄させるという働きもありますがリスクとして)ので血圧を上げてしまうことがあります。
また、頻尿に対して用いる場合ですが、八味地黄丸は老化による腎の弱りに適応となる処方です。なので、精神的な要因による頻尿や単純な冷えによる頻尿に対しては効果が得られませんのでご注意ください。
以上、今回は盛んにCMで流れてる「夜間尿の効く八味地黄丸」ってどんな漢方薬?についてのご説明となりました。ぜひ参考としてくださいませ。何かご質問などある場合にはチャットやLINE、電話などでご相談ください。
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