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みやわき健康薬局  宮脇 崇

目の輝きがなくなり、目を使うと疲れてしまう理由と改善法

こんばんは^^今日も真夏のように暑くなりましたね。明日は東京で猛暑日が予想されているというニュースが流れてきました。季節が1か月遅いというか、夏が前後1か月ずつ伸びた感じとなっていますね。とにかく気を付けて生活してまいりましょう。



さて、本日のブログは「目の輝きがなくなり、目を使うと疲れてしまう理由と改善法」という内容で書いていきたいと思います。


皆さん目の輝きはしっかりありますか?

一般的に目が輝く状態というのは、眼球の反射の大きさを示すので①しっかり目の表面が潤っていること ②目をしっかり見開いていること ③白内障などの濁りがないことが条件となっているようですが、今回ご紹介する目の輝きは①~③を含め、「目が元気がなく、本人も見え方があまりよくない状態」という意味になります。


その原因と改善法についてご紹介しますね。




漢方では「心身が虚す」と目の輝きがなくなるとされている




目に輝きがないという表現は抽象的すぎて私はあまり好きな表現ではないのですが、確かに自分自身の顔を見て「今日は目の輝きがないか」と感じることがあり、そんな時は決まって心身の体の調子もよくありません。


その謎を調べようと中医学の教科書にて調べてみたところ、目視無神(モクシムシン)(意味は目に輝きがない)として掲載されていました。


先ほどご説明したように、目に輝きがある状態とは眼球に光がたくさん入っている状態なので、目がしっかり開いていることに影響されます。よって、目が大きい人は輝いており、小さい人は輝いていないということとなり、じゃあ、目が細い人はみな心身の状態が悪いのかという結論になります。


これは間違いであり、目の大きさは全く関係なく、今回一番大事となるのが「目の表面の潤い」と「眼球の透明感(濁りがない)」、そして「眼球自体の張り(元気があり充実しているかどうか)」と「自分自身の見え方」になります。




漢方の教科書には「心身が虚す」と輝きがなくなり見えにくくなると書いてある

教科書には「陰血の不足」と「精気衰退」が原因と説明されています。

陰血の不足とは血液や体全体の水分、そして栄養素全般の不足をいいます。陰血が不足すると、心身を栄養することができないので衰弱してしまいます。

精気とは酸素や食事から得られる栄養素、そして体全体の活性のことをいいます。これが不足してしまうと陰血も養われませんし、五臓六腑やホルモン系、脳、筋肉などの活性も低下してしまいます。


要するに、栄養や酸素がしっかり補われており、それが体内にて栄養に変わり細胞に取り込まれ、細胞が元気で柔らかく順調に生まれ変わり健康状態が維持されていれば、体全体の健康状態も良好となり、結果として目の輝きも維持される(一過性の疲れや食生活の乱れ、感染症、各種慢性病によって一時的に悪化することもあります)ということになります。


よく、旅行に行っている時や大好きな歌手のコンサートに行っている時、クリスマス会などで楽しい時って目が輝きますよね。あれは「いい刺激」によって心身が活性化しているがゆえの目の輝きです。一時的に元気になっているということですね。




目の輝きを取り戻すにはどうすればいいのか


目の輝きを取り戻すには栄養状態とこころの健康、そして体全体の健康状態及び活性を高めるようにしなければなりません。


まずは原因を2つに分けます。一過性なのか慢性なのか

  1. 過労やストレスなどで一時的に心身の活性が低下している場合

  2. 老化や長期的なストレス、病気、出産、飲酒の影響で慢性的に活性が低下している場合


①の場合には一過性の疲れやストレスによる消耗、又は栄養状態の悪化、暑さや寒さによる影響、働きすぎ、寝不足、過度の飲酒などが多いので、自分で考えつく「原因を改善」することで目の輝きを取り戻すことができるので問題ありません(心身の声を聞いて改善すればすぐに治りますが、無理を続けると慢性に移行して治りにくくなるので注意してください。目の症状だけでなく様々な病気が出てきます)。


②の場合には体の中の血液や津液、精液などの物理的な不足や、脳の慢性的な疲れ(自律神経の乱れ)、内臓やホルモン系の機能失調、各種慢性病による影響、老化による細胞の硬化や代謝の低下などが原因になっているので、それら原因となっているものを治していくようにしなければなりません。


立ちくらみや疲れやすい、顔色が悪い、髪が抜けやすい、肌が乾燥しやすい、目が疲れやすいなどがあれば漢方でいう血虚(体全体の血液量不足、栄養不足)なので、血を増やす、栄養状態をよくするというのが改善法になります。(漢方では婦宝当帰膠、当帰芍薬散など)


のぼせやすい、火照りやすい、イライラしやすい、口や目が乾く、肌が乾燥して痒い、筋肉がつりやすい、手や足が震えやすいなどがある場合は漢方でいう陰虚といって水分保持力の低下なので、水分保持力を向上させるのが改善法になります。(漢方では杞菊地黄丸、知柏地黄丸など)


性欲の低下、冷えやすい、横になっていたい、尿失禁がある、頭の回転がにぶい、筋力低下、動作緩慢、関節痛などがある場合は腎精不足という体全体の活性低下が原因なので、精力や全身の活性を向上させるのが改善法になります。(鹿茸大補湯や附子人参湯など)


その他、運動によって心肺の機能を向上させたり、胃腸と栄養バランスを大事にして心身の栄養状態に気を付ける、規則正しい生活を送る、ストレスはこまめに発散する、体の負担となることはしないなど、その人の原因に合った方法や常識的な健康法を守るなどを意識するようにします。




特に健康状態は問題ないんだけど美容のために目の輝きを向上させたい!という場合には、「血流」「抗酸化」「心身の栄養状態」「心身を疲れさせないこと」の4つを意識して。心身の栄養状態と疲れさせないことによって全身の健康を守り、血流を良好にすることと抗酸化物質の摂取によって目の健康を守ります。


血流をよくするには運動が一番です。適度に体を動かしましょう。抗酸化は緑黄色野菜や果物、きのこ、大豆、海藻などの食材を積極的に(サプリには頼らないで)。心身の栄養状態はバランスの取れた食事をこころがけること。心身の疲れは過労しないようにonとoffのバランスを意識することです。


あとは目は脳の状態と肝臓の健康状態を反映するので、前向きで健全な思考(悩みすぎずに意識を外に向け、小さな楽しみを目標にする)と肝機能を健康に保つこと(具体的にはバランスの取れた食事、抗酸化物質の摂取、たんぱく質を意識する、ストレスから遠ざかる、過労しない、飲酒や喫煙、暴飲暴食などの負担を減らすなど)を意識すると完璧です。



今回は以上になります。よい週末を。





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