こんばんは^^今日は朝から晴れてはいたものの、気温が低く寒く感じました。今後は更に気温が下がる日があるようなので、体を冷やさないように注意したいですね。
さて、相談しにくい…「バルトリン腺炎」の漢方治療ということですが、ちょっと珍しい病気なので聞いたことがないという方が多いのではないでしょうか。
今回はこの珍しい疾患の説明と漢方による治療法についてご説明していきたいと思います。
バルトリン線炎とは?
まずは「バルトリン線」の説明からします。
✅バルトリン線とは
バルトリン線とは女性器を潤すための分泌線
性行為を滑らかにするための粘液を分泌する働きのある分泌腺
膣の入り口の後方にある
左右一対をなすエンドウ豆サイズの分泌腺
普段、肉眼で見ることはできない
✅バルトリン線炎とは
バルトリン線の入り口が炎症を起こしている状態
主に大腸菌などの細菌が原因で炎症が起こる
炎症が起こると分泌液の出口が塞がれてしまい中に分泌液などの粘液が溜まってしまうようになり、「バルトリン腺嚢胞」が引き起こされることも
中に膿が溜まって腫れた状態は「バルトリン腺膿瘍」といわれる(激痛を伴う)
✅バルトリン線炎の原因菌
大腸菌
ブドウ球菌
連鎖球菌
クラミジア
淋菌
病院での治療
抗菌作用のある抗生物質(内服や外用)
消炎鎮痛剤
炎症や膿がひどい場合には切開治療
漢方治療
漢方ではまず細菌が生息しやすくなっている原因を改善します。陰部に細菌が繁殖している原因としてあるのが「過剰な水分と熱」です。
夏場に傷などが化膿しやすくなるのは誰もが知っていると思います。このように細菌は熱と適度な湿気がある状態で繁殖しやすくなります。
よって、これらを取り去るという治療法を行います。主役は竜胆瀉肝湯です。竜胆瀉肝湯には陰部の湿気と熱を取り去るという効果があります。更に抗菌作用のある五行草や五涼華(いずれもイスクラ産業のオリジナルサプリ)などを加えていくようにすると効果がアップします。
また、胃腸が弱い方や虚弱体質の場合は、竜胆瀉肝湯を服用すると胃もたれや心身の状態悪化などが生じることがあるので、その場合は排膿散及湯や葛根湯加川芎辛夷、シベリア霊芝、田七人参、衛益顆粒などの漢方薬を適宜用いるようにします。
治療が長引く、免疫の低下があるといった場合には補中益気湯やシベリア霊芝、当帰芍薬散などでじっくりと体質改善していくようにします。
生活習慣での注意点
先ほど説明した通り、細菌の栄養になってしまう湿と熱を生まないように心がけることが大事になります。
✅湿と熱を増やしてしまうこと
食べ過ぎ&飲みすぎ
脂っこいものの摂りすぎ
甘いものの摂りすぎ
アルコールの過剰摂取
過剰なストレス
睡眠不足
香辛料の摂りすぎ
運動不足
肥満
過労
✅湿熱を退治するのは
まず、上に説明した増やしてしまうことの改善
たまねぎ・白菜・大根・トマト・すいか・もやし・ごぼう・なす・にがうり・豆腐・シジミ・あさりなどを積極的に
大豆や小豆、緑豆、豆もやしなどの豆を積極的に摂る
太衝・豊隆のツボ押し
とにかくたくさん寝る
胃腸の働きを重要視して食生活を送る
性生活過多はNG
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