こんばんは^^朝から真冬の寒さとなっているここ鹿嶋市です。さすがに最低気温が5℃以下になってくると寒く感じますよね。
さて、今日のように寒くなってくると訴えが増える症状が「肌の乾燥」です。今回は冬に多くなる肌の乾燥の対策法についてご説明します。
✅なぜ冬に肌が乾燥するのか?
気温が低下すると湿度も低下するから(気温が下がると、空気中に含まれる水分量が少なく(「絶対湿度」が低く)なるから)
湿度が低くなるから
体表部の血流が低下するから(皮脂や汗の分泌が減少)
✅肌が乾燥するとどうなるのか?
痒くなる
肌がしょっちゅう突っ張る
カサカサして白い粉がふく
保湿機能やバリア機能が十分に働かないため、肌の乾燥はますます進み、乾燥の悪循環に陥る
✅一般的によく言われる対策法
加湿器などで対策する
紫外線に当たりすぎるのを防ぐ
洗浄しすぎない
熱すぎる湯には入らない
合わないスキンケア商品は使わない
ビタミンB群の不足に注意する
クリームなどで保湿を行う(虫刺されの薬を合わせて使うと効果的です)
漢方による対策法は体の中から
漢方では補気、補陰、補陽などといった方法によって対策を行います。基本的には乾燥を守るために体の中から潤うような生薬(補陰薬)を使うのですが、中には血虚といって血液が足りていない又は循環がよくない場合や、肝腎の虚といって水分量が足りない+脂質代謝の機能低下、冷えによる体表部の血流低下などによって乾燥肌が出ることもあります。
✅漢方の知恵による乾燥肌の原因と対策
皮膚粘膜の乾き(肺陰虚):肺や体表部の潤いを改善する
エネルギー不足(気血両虚):血の不足を改善する
体全体の潤い不足(肝腎陰虚):体全体の潤いを改善する
冷え(腎陽虚):血液が体表部に循環するようにする
順番に説明しますね。
①皮膚粘膜の乾き(肺陰虚)
肺や肌が弱く肺や皮膚粘膜が乾燥しやすいというのが乾燥肌の原因になります。改善法は肺や肌を潤す働きのある麦門冬や天門冬、百合などの生薬が配合された漢方薬(麦門冬湯など)を用います。肺陰虚の症状としては乾燥肌、空咳が出やすい、口や喉が渇く、声がかすれるなどがあります。
②エネルギー不足(気血両虚)
体全体の血液の量や血液に含まれる栄養素、そして血液を運搬する心身の活性がしっかりしていないと皮膚を栄養することはできません。皮膚の健康は血液より補われますので血液が皮膚を栄養出来ていないと乾燥してしまいます。漢方では血を補う四物湯、元気を補う四君子湯が基本として使われます。気血両虚の症状としては乾燥肌、肌が弱い、疲れやすい、フラフラする、貧血、アザができやすいなどがあります。
③体全体の潤い不足(肝腎陰虚)
肝臓のアルブミン合成不足、尿細管の栄養素再吸収低下、各種水分の調節を行うホルモン活性低下、水分調節の指令を行う脳の活性低下、飲食物を吸収する胃腸など全身の潤いを管理する機能が低下してしまうと水分量が低下して肌が乾燥します。漢方では杞菊時黄丸や麦味地黄丸などが基本として使われます。肝腎陰虚の症状としては肌の乾燥、のぼせ、寝汗、ドライアイ、手足の火照りなどがあります。
④冷え(腎陽虚)
体全体が冷えていると、体はエネルギーを温存しようとするので体表部への血流を減らします。その結果、皮膚が栄養を受け取ることができなくなるので、冷えて乾燥するという状態になります。漢方薬では八味地黄丸や鹿茸製剤などが使われます。腎陽虚の症状としては肌の乾燥、寒がり横になりたがる、夜間頻尿、精力低下、むくみなどがあります。
実際にはその他として「肝鬱や瘀血」といってストレスや血流の悪化により体表部への血流が悪化する場合や、「アトピー性皮膚炎などの皮膚炎による乾燥」、「暴飲暴食や寝不足などによる内熱」なども原因としてあります。
以上になります。加湿器や保湿クリームの使用にプラスして、各種自分の体質に合った漢方薬を使用すると乾燥肌の管理がとても楽になります。ぜひご利用になってみてくださいませ。話を聞きたい、という方は遠慮なくみやわきまでご連絡くださいね。
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