こんばんは^^朝から「ザ・夏」という感じの陽気となったここ鹿嶋地方です。とはいえ、朝晩は冷え込むことがあるのでこの時期はまだ夏のような過ごし方はやめましょうね。
さて、今日は「肝斑」についてご紹介します。
皆さん肝斑どうですか?男性でも女性でも、ある年齢になると頬の上部に写真のような茶色っぽいシミができやすくなります。
その理由と改善に有効な漢方のご説明をしていきたいと思います。
なぜ肝斑ができてしまうのか?
✅肝斑ができる理由
血流の悪化
炎症が治まりにくい
体が熱を帯びやすくなる
順番に説明していきます。
1.血流の悪化
ストレスや血管の硬化、血液の質の悪化、肝臓や腎臓の機能低下などがあると全身の血流が悪くなります。血流が悪くなると、日焼けなどによって起きた皮膚の炎症を改善することができにくくなるので、紫外線が当たりやすい頬にシミができやすくなります。
血流悪化のサイン
顔色が悪い(黒っぽい、茶色っぽい)、関節痛や肩こりなど関節や筋肉が痛む、手や足先がしびれやすい、慢性頭痛、高血圧、情緒が不安定になる、手足が冷えやすくなる、むくみやすい、鼻の頭が赤くなる、耳鳴り、痔の悪化
2.炎症が治まりにくい
性ホルモン(女性ホルモン、男性ホルモン)が減少すると全身の炎症が治りにくくなります。紫外線によって皮膚に炎症が起きる→炎症が治まりにくい→シミが残るという理由でシミができやすくなります。
炎症が治まりにくい時に出るその他の症状
関節痛、ばね指、皮膚炎、酒さ、静脈瘤、歯ぐきが腫れやすくなる、飛蚊症の悪化、眼精疲労、耳鳴り、アレルギー症状の悪化(花粉症など)、胃腸や口内の不快症状(シェーグレン、胃炎、便秘)、肌の痒み
3.体が熱を帯びやすくなる
ストレス、更年期による脳の興奮、加齢による体内水分量の減少、体のエネルギー不足などがあると、脳が興奮しやすくなることや、体が熱を帯びやすくなる(冷却するための細胞単位の水分保持力が減少するので)ことなどによって体内に熱が生じやすくなります。熱が生じると、結果、体の上部にある顔の皮膚が乾きやすくなるので肝斑ができやすくなります。
熱を帯びやすくなる時に出やすい症状
手足のほてり、顔のほてり、口が乾く、耳鳴り、毛髪が細くなる、目が乾く、肌が痒くなる、爪に縦線が増える、鼻やまぶた、唇の肉が痩せる、足がつりやすくなる、イライラしやすくなる、頭皮の硬直、顔の皮膚炎
肝斑の予防・改善
改善法は先ほど説明した原因を改善することです。
1の血流の悪化が強い場合には血流が悪くなってしまっている原因(脂質異常症、ストレスによる血管の収縮、タバコによる血管の損傷、貧血、血中水分量の減少など)を改善することと、単純に血流改善作用のある漢方薬(シーアルパ100、冠元顆粒、桂枝茯苓丸など)を利用するという方法を併用するようにします。
2の炎症が治まりにくいという症状の改善には2つの方法があります。単純に炎症を治める作用のある漢方薬(ケアピローサや黄連阿膠湯など)を用いるという方法と、体内の炎症を治める作用のある性ホルモンを活性化させるという方法です。更年期などで急激に性ホルモンが減少している場合には、少量の性ホルモン様作用のある漢方薬(杞菊地黄丸など)を用いるようにします。
3の熱に関してはストレスによる発熱なのか、老化による体内水分量の減少が原因なのかを見極めるようにします。前者のストレス性の場合はストレスを軽減させる柴胡加竜骨牡蠣湯や加味逍遙散などを、後者の老化が原因の場合には杞菊地黄丸や知バク地黄丸などを用いるようにします。
本当に漢方薬で肝斑は治るのか?
もし治るのならば私の顔には一切のシミや肝斑はないはずですが、実際にはそうではありません。ということは治せないということになります。
すでに色素沈着してしまっている40代後半以降の方のシミや肝斑については、恐らく改善は難しいと思います。
この状態を改善できるのはレーザーや手術しかないと思います。よくシミ改善作用のあるビタミン剤やトランシーノなどが販売されていますが、多分、治らないと思います。
治るとするならば、日焼けで赤くなっている状態の時です。この状態であれば、色素沈着を起こさせないように漢方薬なり、塗布する薬などを使用すれば、炎症を早期に治めることができるので、色素沈着に至るまえに改善できる→結果、予防改善効果が期待できると思います。
漢方薬は肝斑ができる原因を改善することができるので、肝斑が必要以上にできるのを予防することができるアイテムの一つということになります。
なので、シミができやすくなってきたな…肝斑ができやすくなってきたかも…という時、まだ肝斑が色素沈着していない時期に使うと効果的に作用してくれると思います。
事実、肝斑や酒さ、脂漏性湿疹、皮脂欠乏性湿疹などを何例も漢方薬で改善しています。お悩みの方はぜひみやわきまでご相談くださいませ。
漢方薬を用いることで、体内のバランスも整えることができるので、不快症状や慢性病の予防にもつながるので、いろいろな意味でいいのではないでしょうか。
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