こんばんは^^朝からザ・真夏という暑さとなっているここ鹿嶋地方です。いったいいつまで続くのでしょうか…。暑いのは嫌いじゃないですが、ちょっとウンザリしてきた自分がいます。
さて、「興奮は清熱で改善し、不安は温めることで軽減する」という何となく小説の題名のようなお題について今回はご説明しようと思います。
興奮は清熱で改善する
皆さん興奮してますか?
なんか変な質問ですね。すみません…。
例えばゲームで興奮、好きな俳優さんを観て興奮、イライラして高ぶるなど感情的な興奮がありますね。それとは違い、更年期によって脳が勝手に興奮する、緊張によって神経が昂る、自律神経の失調によって発汗がひどい…など、意図しないのに勝手に体が興奮してしまうという場合もあります。
このような「興奮」状態の時に役立つのが「清熱」という方法です。清熱とは文字通り、熱を冷ます行為をいいます。
皆さんアイスクリーム食べたことがありますよね。その時、スーッと気分が落ち着くのを感じたことありますか?私はよく感じるのですが、特に、暑い夏で汗ばみ、若干その暑さにイライラしている時にアイスなどを食べると、一気に脳の沸騰や興奮が抑制されるのが分かります。
これはなぜでしょうか?
理由は胃腸が冷やされ、その刺激が脳に伝わるからです。ではなぜ冷やされると脳神経の興奮が抑制されるのでしょうか?
それは血液の流れや神経系の活動など細胞レベルで活動を抑制させるからです。皆さん夜遅くなると眠くなると思いますが、それは脳の温度が低下して、神経の活動レベルが低下しているからです。
このように神経の高ぶりには「清熱」が一般的に効果があります。
なので
イライラしている
興奮して眠れない
興奮して鼻血が止まらない
のぼせや多汗が続く
などがある時はぜひ清熱を試みてください。漢方では神経の高ぶりに清熱効果のある生薬が多く使われています。
熱をとってくれる食べ物は
緑豆
スイカ
トマト
キュウリ
大根
ニガウリ
ビール(ノンアルでもOK)
菊花
こんにゃく
梨
柿
わかめ
豆腐
牛乳
ヨーグルト
などがあります。一時的にはアイスでもOKですよ。
不安は温めることで軽減する
皆さん不安って感じたことありますか?
将来への不安、初めての場所へ行くときに不安、病気への不安など色々あると思います。人によっては不安障害などの、特に材料はないのに漠然とした不安感が続くという場合もあります。
この不安、ちょっとした不安を感じるのは誰にでもあることですが、不安感が激しい場合には生活に支障がでることがあるので改善しなければなりません。
その改善に有効なのが「温める」という行為です。
「不安=緊張or脳の栄養不足or脳の過敏」という関係性があります。
皆さん不安を感じるとどうなりますか?恐らく、動きたくない、どこにも行きたくない、何をしてもつまらない…などの状況になると思います。
これはなぜか?
理由は扁桃体の興奮です。扁桃体が興奮して不安が強くなると全身の気の働きが低下します。わかりやすく言うと、神経の興奮が抑制されて全身の代謝や血流、やる気などが低下します。
これは不安=その不安から逃れるために本能がそうさせているのですが、一方で脳への血流が滞るので脳の機能が低下して「余計に不安を感じやすくなる」という状況が作り出されます。
よく、気が沈んでいる時は何を食べても美味しくない、普段楽しいことなのに楽しくない、誘われても出かけたくないという状況になりますが、それは気が沈む→全身の代謝が低下→体温の低下→脳血流の低下(体温が上がると代謝&熱は上に昇るという作用によって脳が活性化する)→興奮度が乏しくなるというのが理由です。
よって、不安の緩和、解消には体を温めるという方法が効果的なのです。体を温めると代謝の活性→熱による気の上昇(熱は体の上部に昇る)&代謝の活性によるエネルギー量の増加によって脳が活性化され、結果、神経伝達物質の分泌が活発になり思考が前向きになり不安が解消されやすくなります。
このような理由によって緊張や不安が取れやすくなります。同時に、不足しているエネルギー不足を補ってあげるとより改善が早くなります。
気を付けたいのが興奮と不安は紙一重であること
気を付けたいのが興奮と不安は紙一重であることです。
不安感が強い時というのは同時に緊張感も強いです。緊張するというのは脳の興奮を伴いますので、結果、興奮しているのとよく似た状態といえます。
どこで見分けたらいいの?ということですが、今回の対策法は清熱か温めるかなので、熱症状が強く更に心身の充実を感じるのか、それとも冷えや心身の弱りを強く感じるのかで判断します。
のぼせや目の充血
口の渇き
口臭
動悸
強いイライラ
じっとしていられない
強い焦り
じわっと出てくる熱い汗
口が苦い
多飲、多食
性欲亢進
冷たいものを欲しがる
などがある場合には熱症状が強い
逆に
冷房の風が嫌に感じる
手足が冷たい
体を動かしたくない
人と会うのが嫌
食欲不振
性欲不振
汗が出ない
温かいものを好む
表情が乏しい
唾液が多い
下痢
などがある場合は冷え症状が強いといえます。
このように熱症状が強いのか、それとも冷え症状が強いのかということも材料として改善方法を決めるようにします。
一般的に熱症状が強いということは、体にエネルギーがしっかりある、そして代謝がしっかりしていてそのエネルギーを燃やすことが出来ている、と判断して心身の弱りよりも亢進していると判断して神経の高ぶりや過剰な熱を抑制する、食べすぎ、飲みすぎを改善するという方法を取ります。
逆に冷えの症状が強いということは、燃やすべきエネルギーが足りない、そしてエネルギーを燃焼させることができていない(肝機能低下やホルモン、筋肉、神経伝達物質の不足)と判断してエネルギー及び、陽気(体を温める)代謝に関わる臓腑、器官の働きを高めるという方法を行います。
症状が一過性ではなく経過が長い、そしてそれによって生活に支障が出ている…といった場合にはきちんと治す必要があります。お悩みの方はぜひみやわきまでご相談下さいませ。
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