こんばんは^^朝から冬とは思えないくらい暖かくなったここ鹿嶋地方です。このところホント暖かいですよね。寒くなるかな?と思ったら温かくなる。やっぱり温暖化で気候が変。
さて、「頭痛が頻繁に出て困る…という方に用いる漢方薬」ということですが、皆さん頭痛などにお悩みではないですか?私はほとんど頭痛を経験したことがありませんが、ごくまれに頭痛がする時は本当につらいです。一刻も早く治したい…と思うのがほとんどだと思います。
そんな不快な頭痛が頻繁に出て困る…という日知に用いる漢方薬についてご紹介します。
まず、原因を見定める
頭痛の原因はある程度ハッキリわかってきています。
✅頭痛の原因
①緊張や疲労によって脳血管が過剰に拡張→神経に触れて痛むという頭痛(片頭痛)
②脳を取り巻く筋肉が緊張する→周辺の神経が圧迫されて痛む(緊張性頭痛)
③視床下部が刺激される(ストレス)→三叉神経が緊張→強烈な頭痛(群発性頭痛)
これを見ても分かるように、ほぼ全てに「ストレス」が関係しています(一部疲労もありますが)。ストレスによる反動で起こるのが片頭痛、強烈なストレスによる頭部や首の緊張で緊張性頭痛、ストレスによる視床下部の刺激によって群発性頭痛が引き起こされます。
つまり、全てストレスを緩和させることによって対処することができます。
なぜ、同じストレスが原因なのに頭痛の種類が異なるのかという理由ですが、それは、人によって影響を受ける部位が異なるからだと思います。
ある人は頭部の筋肉が異常に緊張するのに対し、他の人では視床下部が異常に興奮してしまうなどの違いがあります。これは個人差というべきでしょう。
原因はストレスなので用いる漢方薬はみんな同じ?
原因はストレスなのでストレスを緩和させる逍遥散や抑肝散を用いれば全ての頭痛が治まるかといえばそうでもありません。
個々、ストレス時に緊張する部位が違いますし、緊張しやすくなっている「体質」が異なるからです。
緊張によって頭部周辺の筋肉が緊張している場合には、体表部の筋肉の緊張を解いて血流を促進させる葛根湯や桂枝湯を使うことが多くなり、脳内部の血管が過拡張している場合には全身の血流を良好にして脳の充血を緩和させる加味逍遙散などを用います。
腸脳関係というのがあり、胃腸の働きが悪いと脳が緊張しやすくなるという関係性があります。これを是正するために、五苓散や半夏瀉心湯などが適応になることがあります。
視床下部という脳の一部が緊張している場合には、脳神経の高ぶりを改善する抑肝散や黄連阿膠湯、天王補心丹などを使います。
更に、日ごろから神経が過敏にならないように神経が高ぶっている人は逍遥散などで脳の充血を抑制する、体力の低下で脳が過敏になっている人は加味帰脾湯や天王補心丹、杞菊地黄丸、加味帰脾湯、チャガなどで体力を向上させておくなどの体質改善が必要になります。
生活習慣の改善も必要になる
ストレスを受けても頭痛が出ない人がいます。違いは何なのでしょうか?その違いはストレスの許容度の違い、及びストレス耐性の違いです。
ストレスの許容度が低いと容易に脳が高ぶってしまい頭痛が引き起こされてしまいます。なので、イライラしやすい、興奮しやすいなどがある方は頭痛に悩まされやすいといえます。
この高ぶりタイプの方は普段より積極的にストレス対策を行うようにしましょう。運動や森林浴、サングラスをかける、歌を歌う、睡眠時間をしっかり取る、酒やタバコを控えめにするなどを心がけるようにします。
次にストレス蓄積タイプです。先ほどとほぼ同じですが、常にストレスを感じている場合にはそのストレスが蓄積されてしまい、脳の興奮度が高まってしまうので頭痛が出やすくなります。
先ほど同様に、積極的にストレス対策をすると同時に、もしできるならストレスの原因となる環境から離れるようにしましょう。
最後に体質が虚弱又は老化によってストレス耐性が低下している場合です。この場合に有効なのが「運動・栄養たっぷりな食事・質の良い睡眠」です。息が切れるくらいの運動を1日30分~1時間程度行うようにし、更に筋トレも取り入れます。更に栄養バランスを重視して脂質、糖質、たんぱく質、野菜、果物、キノコ類、海藻をバランスよく食べるようにします。最後に休息です。しっかりと質のいい睡眠を心がけるようにしましょう。適度な水分摂取も重要な要素になります。
喫煙や飲酒が原因になっている場合には活性酸素の発生や肝臓の機能低下が原因になっていることが多いので、積極的に抗酸化物質を摂取する、肝臓にいい生活を心がけると共に、できれば禁煙禁酒をするように計画を立てるようにしましょう。
また、エヌセイズ(ロキソニン、バファリンなど)などの頭痛薬を多用していることも頭痛の原因になります。エヌセイズは服用すると血管を収縮させるため、脳血管血流が悪化して、悪化している周囲の血管が過拡張して頭痛が起こることがありますので注意しましょう。
継続は力なり
頭痛がなかなか治らない…ということは、原因がしっかりとあり、その原因が根深い証拠です。ストレスによって神経や血管が変異して炎症などが起きやすくなっている、ということを意味します。
これを改善するには一朝一夕ではなく、しっかり時間をかけて治していくことが必要になります。(すぐには脳の癖は治らない、すぐには血管や神経の変異や炎症は治らない)
生活習慣の乱れやストレス対策をすると同時に、必要であれば漢方などで体質改善していくようにします。
もし、認知の歪みなどで自らストレスを増大させてしまっている可能性があるなら、いろいろな人と話をする、本などを読むなどして考え方を是正していくという方法も併せて行っていくと改善が早いことがあります。
お悩みの方はぜひみやわきまでご相談くださいませ。
関連記事
ご相談は直接お越しになる以外にも、お電話、メール、LINEなどで対応しております。ぜひお気軽にご利用くださいませ。 TEL 0299-82-6897(お電話の場合はすぐに対応出来ない場合があります。予めご了承くださいませ) mail miyawaki-kenkou@amber.plala.or.jp LINE 「takashi6897」でID検索してメッセージ下さい
Comments